淡路旅行記2

2000年9月
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今日は南淡路を満喫しよう。
渦潮に誘い込まれるようにバイクを走らす。

11:30発
洲本から福良までの国道28号線は四国街道といって、古くからの道。
途中、国衙という地名があることから分かるように、古代からの往来がある。
その道を大体30分で走る。
いまや郊外大型店舗の進出が目立つ典型的な地方道路。
人形浄瑠璃館

人形浄瑠璃見物

鳴門大橋を見渡せる高台にある大鳴門橋記念館。
その中にある淡路人形浄瑠璃館。 毎日8回公演を行っている。
文楽に比べて素朴な味わいの芝居である。
女性の義太夫が勤める「傾城阿波鳴門巡礼歌の段」を楽しむ。
1260円。

淡路の人形浄瑠璃の一座は江戸時代中ごろ、多いときには40座、役者も1000人近くを数えたといい、明治中ごろにも21座あった、という。
現在は財団法人淡路人形協会の技芸員が、この記念館でのみ公演を行っている。

※人形の仕組みや歴史などを技芸員が説明してくれる時間があるが、なし崩し的に記念撮影の時間になってしまう。半ばあきらめ顔の技芸員。
クルージング

うずしおクルージング

渦潮を見るため伊毘港へ。
ビックリするほど小さな港で客は僕ら二人 しかいない。
でもクルーザーを出してくれました。
貸し切りのクルージング、気分は裕次郎
しぶきがかかるー。 鳴門大橋の袂にいくと他の港からの観潮船と出会う。
みんな甲板までいっぱいに観光客を積んでいる。
なんで僕らだけ貸し切りなんだろう。
一番料金安いのに。一人1500円。
ちょうど満潮時でうずしおのしぶきが顔にかかるくらい近くで。
不思議なことにうずしおの近くには絶対波が立たない場所もあるんです。

みなさん、うずしおは伊毘港のヘリオスがおすすめですよ。

福良港で昼食
一応、鯛、蛸、素麺、若布と淡路の名産を平らげる。後はタマネギだ。
タマネギ探しに、内陸部に出発。
淡路の幹線道路28号線をそれるとタマネギと牛舎の臭いでむせかえる田園風景。
私のこれまでの人生の中にこんな田園風景なかったはずなのになぜかとても懐かしい。
そういえば、曾爺ちゃんがここら辺の出身だったな。関係ないか。
ふと見つけた建物、バス停の待合いかなと思ったが、バス道じゃないし。
中に入るとそこには石仏が。
傍らの石版には「奉願主 大坂天満 竹本源太夫・・」と浄瑠璃関係者の名が刻まれてある。
三原出身で大坂で功成り名遂げた役者であろうか。
瀬戸内海の石・浄瑠璃・飛び出しボーヤ・蜘蛛の巣、文化の凝縮型である。
淡路島農民車三原町など、淡路島の内陸部に入り込んでしまうと奇妙な形の車を見かける。
トラクターでもなく、軽自動車でもない。
淡路島農民車というイッツオンリーなもの。
現在全島で3000台近く。
近々絶滅の危機が迫っている代物だろう。

詳しくは近野新氏の「淡路島農民車考」へ
→http://www.page.sannet.ne.jp/tkn203/

三原町淡路人形浄瑠璃資料館

三原町淡路人形浄瑠璃資料館

道に迷ってようやく着いた。
農道は一度迷うと戻ってこれない。
地元の人が親切で助かった。
市村六之丞座の一式を展示している。
人形浄瑠璃の常設展示では日本一の規模ではなかろうか。
二階が展示室で一階は三原町立図書館である。
なかなかの本揃え、しばし読書に耽る。
カシューナッツと鶏肉の炒め物洲本市に帰還。
海と田園を満喫できた。
28号線のおすすめコース。
郊外型の大型スーパーが友人の家の近くにある。
私の下宿は、昔、天皇が住んでいたところから5分とかからない超都会であるが、洲本の片田舎の方が生活するのには便利 である。
嬉しくなって、カシューナッツと鶏肉の炒め物を作って食べました。
疲れた、おやすみ。