2000年9月、2004年10月再訪
京福電車の嵐山線、その路面電車のレールの上で転けないように(雨の日はツルツル滑るんだな〜)、蚕ノ社駅近く。京都相互タクシーの角(地蔵のほこらもあり)を西に曲がると「ゆ」と書かれた三角看板が見える。隣で学習塾も営んでいるのでかなりの敷地、なんと駐車場が16台分とか。隣がクリーニング店、やしろ湯自体はコインランドリーを併設している。階段を上ってのれんをくぐると正面にデーンとフロント。アイスケースにスナック菓子やおつまみ、物販品はなかなかの品ぞろえ、惜しむらくはフロント前に休憩スペースがないことだなあ。鶴亀錠の下足箱。男湯は右側。
フロントの右に男の脱衣場、洗面、ロッカー、休憩と、3分割されている感じで広い。2階部分だがしっかり京都のお風呂屋さんしていて、籐むしろに籐かご、鶴亀の折り鶴錠ロッカーが壁側にズラリ。道路側の休憩スペースが圧巻で、L字型のソファーがかなり広い。テレビ、雑誌を見てゆったりくつろぐ。朝風呂の午前中に日光を浴びながらここでくつろぐのは至福だなあ。普通のマッサージ機のほかにベッドマッサージ機も完備。最近の銭湯はフロント前に休憩所で脱衣場は簡素が基本だが、やしろ湯はフロント前は簡素、脱衣場ゴージャス派、待ち合わせなどを考えなければ、脱衣場にソファーがある方がくつろげていいね。
浴室へは階段を下りてGO! つまり浴室は1階でアーチ天井に湯気抜きの基本的な銭湯と変わりはない。特徴的なのは基本的浴室スペースに加えて、クアハウス的な中地下階が付いているところ。大きなサウナ、円形プールのような水風呂があるこのスペースは空間を広くとってあり、デッキチェアが4台、週末の朝風呂ともなればおっさんがごろりと転がり、魚河岸のマグロ置き場のイメージ。あー、リラックスリラックス。サウナにも水風呂にもテレビが付いているのでついつい長居する。テーブルもあるのでプールサイドの密談にも利用できる。
主浴室スペースは男女壁側にクシの歯状にカランが3席ずつ、24席並ぶ。壁側に浴槽群だが、一つ一つが広い、この銭湯、全体的にゆったりとした設計で、こころなしか客の動きもゆったりペース。浴槽設備だけでも十分満足なのだが、極めつけはカランの湯が軟水であること。初めて入ったときは知らなかったので「アレ?洗顔しても顔がヌルヌルやな」と何度も洗顔を繰り返した。家に帰ってやしろ湯のウェブサイトを見るとそれは「軟水の効果」らしい。なーんだ、油分がとれてないんじゃなく、すべすべになったんだ。それにしても効果てきめん! 天井は大きい浴室を支えるために段々屋根で湯気抜きにはハリがとおる、浴槽枠・カラン周りは人工大理石、壁はストライプなど工夫された白レンガタイル。主浴室は明るめで健康的、サウナ水風呂スペースは暗めでアダルティー、家族連れでゆったり楽しめる銭湯だ。
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