鹿王湯の入浴記

所在地 嵯峨北堀13(京福電鉄嵐山線鹿王院駅南に下る)
休日 日曜日
営業時間 16:00-23:00
湯上りの感想
規模・座席数 素朴なレトロ銭湯、9席+シャワーなし4席。
普通の湯船 深い湯船、浅い湯船。
水風呂 しっかり冷たい。
ジェット風呂 2基あり。
印象 2000年9月
三条通を太秦の方にバイクを走らせると路面電車と平行になる。一度雨の時レールの上でスリップして転けそうになったので、ビクビクしながらの走行である。
嵯峨野付近で住宅街をウロウロしていたら(別に怪しいものではございません)、鹿王湯を見つけた。
路地の角には「愛宕山」と書かれた灯籠と地蔵の祠がある。愛宕山というのがくせ者で全国に色々あるのでわかりにくい。近くにないし、街道沿いでもないし・・。
それと店の前には蓋をされて分かりにくいが水路があるのがポイント。
鹿王湯の外観は銭湯独特の重厚感はなく煙突の他は普通の商店といったつくりである。
暖簾をくぐり、玄関はタイルが敷き詰めてある。番台を通った脱衣場は何とも普通。殺風景でさえある。控え室というかご主人の自宅が脱衣場のすぐ横にあるのでこまめに出たり入ったりされているのが印象的である。
閉店間際に飛び込んだので、じっくり湯を堪能できなかったが、それでも水風呂に浸かって浴室を見渡すと浴槽の小豆色タイル、排水溝に湯が流れるように微妙に床が波打っているところなどなかなか味がある。
カランの水がしっかり冷たいのも特徴的である。
僕は最後から二人目の客であったが、なぜかご主人が店の前まで見送り?に来てくれた。まあ、初めて来て定休日聞いたし、ちょっと怪しかったかな。
「上京から来てますねん、いろいろ銭湯回ってるんですわ」
「きいつけて、またおいでやす」の声に送られて、バイクを走らせる。