印象 |
2000年8月
沼島に渡った帰りに港町由良で銭湯を探す。海岸沿いの家屋なんてほとんどない道を走っていると
由良の看板が見えてきて、「町」という感じがしてきた。佇み方が何となく歴史を感じさせる町である。
バイクでは走りにくい狭い路地と坂道、階段の町である。町に段差があるので、下の方から町を見渡すと煙突がぽつんぽつんと2,3本たっているのがすぐわかる。こりゃわかりやすい、と煙突めがけて進む。
ときわ湯さんは理容室とたこ焼き屋の間にある銭湯らしい立地。
路地に面した看板からちょっと奥に入る。番台でお金を払う。あれっ、300円なの?安いなあ。同じ洲本市でも洲本市街地は340円で由良は300円かー!なるほど。
明るい脱衣場である。と入口の方を見やると脱衣場の中にサウナがある。なんだ、珍しすぎるじゃないか。ゴザを濡らすわけにいかないから、服を脱いですぐにサウナにはいる。
脱衣場のロッカーはカギがついてなくて取っ手がついている戸棚式のロッカー。海沿いに楕円形に広がる漁師町、町民しか立ち寄らない銭湯、カギなんて要らないんだろうなあ。
関西では浴室前の洗面スペースが大きいところが多いが、ここは洗面がない。脱衣場にサウナがあるところなど、アバウトな感じがする。浴室にはいると昼間ではあるが漁師さんらしき日焼けの常連、中学生等数人が入っていてにぎわっている。白い天井についている採光窓が広く、瀬戸内の暖かい日差しがそのまま浴室に入ってきて不思議な感じ。
熱めの浴槽にはいると、その日一日淡路島を探索した肌が日焼けしたのがちょっとしみる。
モザイクタイルを使用していたり、男女壁の上に花と動物の飾りがあったり、脱衣場のお稲荷さん、など遊び心も忘れていない。カラン前のスペースが広いところもGood。
ご主人に、サウナふたつ付いて300円やったら、ひょっとしたら日本一安いんちゃいますか?」というと「調べたことないけどそうかもしれんわな」と相づちを打ってくれた。
とても印象に残った銭湯だが、感想を書いたのが入浴して1年後。
ちょっと記憶が薄れているところがあります、あしからず。
入浴料金
大人300円
中人120円
小人60円
安い!!
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