金沢旅行記


金沢旅行記 2001年8月日頃、旅行といえば原付＋フェリーとか青春18切符なのだが、今回はお盆の墓参りに行く家族について行ったので特急サンダーバードで金沢へ。やはり特急は快適だ。
	ということで金沢でのメインの行事・墓参り。金沢のお盆は7月14～16日ぐらいにある。一般的なお盆より1ヶ月早いのですね。キリコという紙の灯籠を墓の前に飾り付けるのが風習。私が訪れたのはお盆の入りだったので少なかったが、16日前後には墓地一面に白いキリコが舞い、壮観。
墓参りも終わって、金沢巡りのはじまり。まずは足探しだ。駅レンタサイクルで「二日間って借りれます？」って交渉。 2000円で借りる。借りたグリーンのチャリでガタガタ道を走っているとシュ～とパンク。「パンクしたときは修理代実費頂きます」って張り紙があったのを思いだしながらレンタル屋に持って帰る時の気持ちはドナドナ。最初に出てきたオッサンは迷惑そうな顔をしたが、うしろから中村吉右衛門似のオッサンが「パンクしたんか、そら悪かった」といってすばやく交換してくれた。さすがオトコマエ、話が早い！持ってきてくれた新しいチャリンコはなんと私のいつも乗っているチャリンコと同じ機種。乗りやすくてラッキー。さすが吉右衛門。
	金沢の魅力はコンパクトに何でも揃うところかな。駅から10分サイクリングすれば卯辰山のふもと。ここには文学碑、庭園、数々のお寺、いろいろある。なんと石碑だけで60ほどあるらしい。とりあえず山頂までと歩き始めたら、なかなか辛い道のり。そういえばこの日は汗ダクダクで2軒銭湯に入った。しかし、山頂からの眺めは最高。
金沢市内を一望。関西でいえば六甲山、生駒山、将軍塚って感じですか。夕方になるとカップルが増えてきましたね。
	1日目は銭湯、卯辰山散策、町歩き、観劇・・、ときた、あとはどこで飲むかが問題。とりあえず片町に移動。なんでもモノの本によると石川県は人口に対する飲み屋の数が日本一らしい、とにかく金沢の中心地・片町が北陸一の歓楽街であることは間違いない。週末でどこの店もなかなかの客入り、一人では入りにくい。と、だれもお客がいなくて、カウンターで大将が寝ているおでんや発見。女将さんと1時間半ぐらい話ながら飲んで、いろいろ金沢の話を聞いた。演劇の話になったら「大衆演劇のチケットあげるわ」と近くの劇場のタダ券をくれたが、それは時間がなくて使えず、記念に持ち帰った。いいところじゃないか、金沢（涙）なかなか美味しかったのに結局、客は私一人だけ。やっぱり夏におでんははやらんワケね。大将は私が店にいる間ずっとカウンターでZZZ・・・。
だいたい私の旅行は寝たいと思ったときに宿探し。数年前まではそのリスキーな感覚が何ともいえないいい気持ちだったが、最近はちょっとビビリ気味。前もってインターネットで検索して目星をつけていた郊外型アクアリゾートへ。併設でシネコン、ゴルフもあるめちゃくちゃでかい施設。入口探すのにチャリンコでうろうろしたしたわ。とりあえず疲れていたので仮眠室で寝る。ちゃんとベッドがあったのでスヤスヤと。朝6時に起きて2時間ほどフロにはいるが、やっぱり朝の露天はいいね。朝のサウナはいいね。もう一日中ここにいてもいいかな、と思ったもん。実際夕方5時のチェックアウトだからゆったり出来るし。全日使用料3000円朝食バイキング1000円、お得だね。水着持っていったらプールもあるでよ。ルネス金沢のサイトへ http://www.renaiss.co.jp/
	もうこのままルネス金沢で一日過ごそうか、楽だし、という誘惑に負けずに2日目出発。元遊郭の東山茶屋街でウロウロ。ま、ここは観光地ですね。金沢はほんと、古いもんが残ってるね～、ええのか悪いんかわからんが感心感心。とても暑くて我慢できない私は近くの銭湯へ。
風呂上がりで泉鏡花記念館に行った。そこで展示品は見ずに喫茶コーナーで近くに住んでるというおじいちゃんと1時間ほど雑談。私の祖父も金沢第9師団に徴兵ったので、戦争の話とか、映画館の話とかいろいろ・・・。写真はそのおじいちゃんに教えてもらった、その日開館の金沢蓄音機館です。開館記念として入館料無料だった。しかし、なんかよくわからん施設だ。蓄音機コレクション見て楽しむのか？う～ん、ちょっとだけ楽しい。
	実は今回の旅の最大の目的はグルメだったのさ。近江町市場にて、ドジョウの蒲焼き、あゆの塩焼きを立ち食い。そんでもって寿司屋でひかりもの中心ににぎってもらう。〆サバがやっぱりうまかった。満足、満足。惜しむらくは第七餃子にいく時間がなかったこと。あのホワイト餃子をもう一度食べたいよ。
さて、今晩はどうしよう。なんか腹ごしらえした後、レトロな銭湯に浸かったら、無性に家に帰りたくなった「もう、他に見るところないもんなぁ・・」と思うと、自分の好奇心の浅さにちょっと失望したが。二日間お世話になったレンタサイクルを返して、金沢駅の近くのブックオフで漫画を買い込み、サンダーバードに飛び乗る。