御陵湯の入浴記

所在地・交通 山科区御陵下御廟野町18
休日 月曜日
営業時間 16:00-22:00

印象・規模 重厚さとチープさががっぷり四つの郊外型銭湯。カラン14席(シャワーあり9+なし2+島カラン3)。
湯船・お湯 男女壁沿いに手前から水風呂、浅風呂、深風呂、泡ジェット風呂。
水風呂 ライオン、それほど冷たくない。
ジェット泡風呂 浅風呂から独立して、ジェット泡風呂。ジェット2基は勢いよし。

感想

2004年10月 金曜日17時

御陵湯

地下鉄東西線の御陵駅下車、山科御陵郵便局の角を南に歩き、突き当たりに御陵湯がある。唐破風屋根の和風建築、男湯は外から脱衣場の風景がうっすらと見えるような開放的な造り。男湯は左側。玄関スーペースの下足箱はキング錠。

脱衣場はベニヤの番台に天井は材木むき出しの格天井にシーリングファン、キング錠のロッカーに石田の大型アナログ体重計なのだが、この体重計、横の揺れへの緩衝機能付きというか変なタイプ。森永デザートの小振りの冷蔵庫に入っているドリンクはどれも大塚製薬のものでオロナミンCだけで一段、ファイブミニだけで一段、となかなか。浴室手前に番台から目隠しされた休憩スペースがあるが、張り紙でカゴは持って入らないようクギを刺している。浴室前スペースにはひさし、3段差で角丸のモザイクタイル仕上げ。

浴室は非常にこぢんまりとまとまっている。男女壁沿いに手前から水風呂、浅風呂、深風呂、泡ジェット風呂、中央に島カランを配置、奧と外壁側にカラン群とシンプル。金属のトタン屋根の天井、浴槽枠は石風のグレータイル、カラン台はチープな石風タイル。壁は白タイルに緑色の植物が伸びているプリント絵が描かれているのだが、植物の正体は不明、常連さんは「アスパラガス」と呼んでいるらしい。妙だが言い得てる。男女壁は長方形モザイク。カランシャワーのコックが家庭のようなもので、天井のトタンといい、京都市内でも山科は郊外型銭湯の趣を感じる。

同時客は2、3人。ある常連さんは非常に清潔好きと見えて、自分の先々に桶でお湯をまいてきれいにしてから歩く。上がる時なんて浴室全体にお湯をまいていたので驚いた。ちょうどコンパクトな浴室なので土俵一杯に塩をまく水戸泉を思い出してしまった。珍しいなと思っていたら次の日に入った山科駅前の千鳥湯でも同じ光景を見たので、お湯をまくのは山科の風習かとひそかに疑っている(笑)