大春湯の入浴記

所在地・交通 福岡県福岡市博多区冷泉町8-6
休日 土曜日
営業時間 16:00-23:00

印象・規模 ズバリ博多の中心街銭湯。カラン14席(うちシャワーありは5席)。
湯船・お湯 男女壁沿い奧に手前から小さい深風呂、ジェット付きの深風呂。
ジェット風呂 2基あり。

感想

2004年9月 日曜日16時

大春湯

中州から川を隔てて数分、どんたくや山笠で全国区の知名度を誇る櫛田神社の鳥居からすぐ、博多の中心地にある銭湯である。近くの博多民家ふるさと館を観覧してから入りに行った。向かいはクリーニング店。

外観はパネル張りのシンプルな白。男女別の入口が斜めに凹んで付いているのは九州でよく見かけるタイプ。のれんはドアの内側に付いている。男湯は左側。土間で番台に料金を払って靴を脱ぐ。福岡県は380円、ちょっと高いな〜。下足箱はスチールロッカー。今回の九州旅行で5軒入浴したのだが、5軒目で初めて「お風呂屋さん」という感じの脱衣場に出会った。シーリングファンに自分でドリンクを取り出せる冷蔵庫、雑誌や新聞類、常連同士の会話・・。ピンクなロッカーはカギ部分にSSと書かれたもの、寺岡の体重計は背の低い50センチサイズだが拡大鏡が付いているタイプでしゃがまなくても文字盤が読める優れもの、というかオモロかわいい。なぜか脱衣場の浴室側に木製の古い傘入れが設置されているのだが、傘を浴室の近くまで持っていく人はあまりいなかったと見えて(設置した当時はまだ傘が高級品だったから持っていく人もいたのかも)、今は置き桶に占領されている。変わったところでは、脱衣場にたばこの自販機と浴室前に家庭用の洗濯機が置いてある。客も使っていいのかな〜、そんなことないか。フローリングに丸かご。

浴室は男女壁沿いの奧半分にライオン口が付いた小さな深風呂、ジェット2基付きの大きめの深風呂並ぶシンプルなもの。外壁側にカラン、左右2つずつの島カランも手前にある。天井は白コンクリートで湯気抜きが格子の向こうに見える。浴槽枠は黒石粒を練り込んだ黒モルタル、壁はベージュタイル、男女壁の上部はガラスブロックである。九州の銭湯の男女壁はすりガラスやガラスブロックや見えそで見えない系が多いなあ(笑) カラン台はウッディな薪風タイル。都市部の銭湯だけあってカランの数は多い。ケロリン桶は関西型のスモールタイプだ。

また、浴室の床が3段配置で、まず浴室入口付近が一番高く、次にカラン周り、低いのがそのほかと高低差を付けることで排水の便をとっている。あと、やはり開放的で横が道路に面している男湯には上下3段にわたり窓が付いている。たとえば体を洗っているときに窓の向こうで歩いている人の息づかいが聞こえるほどで、やろうと思えば回転窓のすき間から道行く人と握手ができる(笑) しかし、近くに高層マンションが建ち並ぶようになって窓を開けると女湯の方まで見えるらしく、一番上の窓はベニヤで覆われているのが悲しい。

看板には毎月26〜29日は温泉めぐり、と書かれているので4日間限定で入浴剤入り薬風呂を楽しめるらしい。