梅湯の入浴記

所在地 木屋町上ノ口上岩滝175(五条楽園)
休日 日曜日
営業時間 15:00-0:00
湯上りの感想
規模・座席数 サウナのネオンがまぶしい都会派銭湯、11席+カランのみ6席。
普通の湯船 男女壁に沿って浴槽群、深い湯船、リンゴ型噴水。
サウナ 浴室奥に8名程度、110度、BGM無し、浴室が見渡せる大きな窓あり。内装はモダンな造りで流水紋が鮫肌素焼き風のタイルに浮かんでいる。
水風呂 サウナの横にある、しっかり冷たい。奥壁が岩風呂風に滝が流れる趣向、橋も架かっている。
ジェット風呂 浅い湯船に2基、一本噴射と二本噴射、どちらも勢いはある。泡風呂も兼。
電気風呂 一人用、入浴剤入り。固まる強さだがちょうどいい。
薬用風呂 くの字型の大きめの浴槽、ジッコウ湯だったが漢方の匂いがしっかりしてて効果ありそう。
印象 ネオンがまぶしい京都の一大繁華街・歓楽街を形成する木屋町通。夜ともなればコンパの学生と客引きでごった返す。それはいわゆる上中下でいうと三条から四条にかけての中木屋町で四条から下は少し落ち着いた、それでいて京都特有の「歴史のいかがわしさ」が漂う料亭・旅館街になる。

五条通を越えるとかの有名な五条楽園。
大阪の飛田新地のように女の子の顔見世がないコンパニオン派遣方式なので歓楽街の高揚感もなくただひっそりとしている町並みなので期待していくと拍子抜けする事請け合い。
その五条楽園の中心に位置する橋架の前に「サウナの梅湯」とのネオンがまぶしい梅湯がある。
二階部分の窓が改築前は軒に連なる御茶屋さんと似たような景観だったろうと思わせる白塗の洋風。
暖簾をくぐると天井に採光窓が付いた白明るい玄関が広がる。その向こうが脱衣場であるが、暖簾には男女の別が書いてあるが玄関からの戸には書いてなく、ちょっと不安になるので確認。

脱衣場は番台式。おばちゃんが基本で、時々若いお兄さん。挨拶はキビキビしてます。というのもこの梅湯の隣のビル、かの有名?な会津小鉄本部である。夕方になると若衆が入りにくることもあるので、カラン前にずらっと並んだ刺青を拝むこともできる。
また、ほとんどの銭湯で刺青の客は見かけることができるが、女湯でめったにないとのこと。知人が「梅湯で刺青の女の人初めてみた!」と感動していた。
そんな常連客の趣味が反映されているのか、ロッカーは木目調の茶色、番台も深茶色の落ち着いた色使い、天井はなんとステンドグラス風のカラフルさ。アイテムはアイスの冷凍庫、なぜか置き本は磯釣り関係のフィッシング雑誌が多い。この洋風のゴージャスさはこの近所の弁天湯にも共通する趣味なので五条楽園という地域性なのだろう。
脱衣場のBGMはJ-POPで、開放的な雰囲気。

浴室も最近改築した綺麗な造り、男女壁に沿って浴槽群。特徴的なのはカランの鏡のサイズが大きいこと、これは便利。その鏡広告に「クリーニング59分」というのがあって、ちょっと笑ってしまう。一時間じゃダメなんだな、やっぱり59分は譲れないのか。
全体の色使いは床が茶、壁は白レンガ調、天井もありがちな水色でなく真っ白。男女壁がT字型になっていて短い庇のようになっているのが珍しい。

水風呂の上にかかっている橋が五条大橋が近く、また高瀬川沿いという立地の銭湯らしく、しっかりした薬用風呂もいい感じ。脱衣場にかかっている改築前の梅湯を描いた絵で昔の高瀬川・木屋町を偲ぶこともできる。