所在地 |
富小路六条下 |
休日 |
水曜日・土曜日 |
営業時間 |
15:00-23:45 |
湯上りの感想 |
規模・座席数 |
ちょこっとしたところがユニークな地元密着銭湯。11席+カランのみ7席。 |
普通の湯船 |
浅い湯船は底に鯉が泳いでいる(鯉のタイル)。麦飯石(バイタル)温泉使用。 |
水風呂 |
冷ため |
ジェット風呂 |
珍しく深い湯船に設置されている、中腰ではいる。1基。 |
酵素泡風呂 |
おなじみパリスバンの香華湯使用。ぬるいのでゆったり、ストレッチでもしながら入る。 |
印象 |
2000年8月
富小路を五条通から下がるとちょうど京都タワーが両側の町屋の間から綺麗に見える。その存在に賛否両論がある京都タワーだが、私は結構好きだ。長宗我部盛親の碑や、元六条御所の長講堂など歴史を感じさせる寺院を眺めながら六条通まで下がると西に栄湯の控えめな看板が見える。「酵素 湯ノ花 栄湯」というネオンなしの看板。玄関は入って左側に入り口があるという不規則なもの。傘ロッカーがあるのがレトロだ。
ちょうど地蔵盆の時期に入ったから、脱衣場では町内の連中が色々話し合っている、そんな地元密着感。冷蔵庫は女湯の脱衣場にあるようだ。ドリンクを頼んだらカーテンの向こうに取りに行かれた。
浴室は壁など、近年改装したと思われるサッパリとした雰囲気の中に浴槽底に鯉が泳いでいるタイルを残してくれている温故知新タイプ。湯は麦飯石(バイタル)という薬石湯を使っているらしい。結構麦飯石を使っている銭湯はあるが、普通とどう違うかは目に見えないので何とも言えない。ただ、説明板でこの薬石に関する年表があるが、古代中国の薬学書、江戸時代の木内石亭などの博物学者についての記述に加え、「大正時代に薬石学の泰斗○○博士が信州山中に麦飯石を探しに行くが見つからず」由がある。まるでツチノコみたいだな。ここらへんの怪しさが銭湯の味わいだ。
湯上がりに脱衣場でくつろいでいると大挙、子どもが10人入ってきて嵐のよう。浴室に入っていった台風一過、ご主人が散らかしたままの衣服を整理していた。やっぱり子どもは元気である。外に出てからも浴室から子どもの声が鳴り響いていたが、大人の声が聞こえたかと思うと突然静かになった。「うるさい!」と一喝されたんだろう。そうやって大人になっていくんだ。おっさん気分でのれんをくぐったのでした。 |