名倉湯の入浴記

所在地・交通 下京区西七条八幡町33
休日 月2回火曜日
営業時間 14:30-1:00

印象・規模 サウナ、ラドンの看板がそそる昭和風銭湯。番台式、男湯右側、カラン20席。
湯船・お湯 カラン20席。
サウナ 奧に5名程度、BGMは演歌、マット敷き。
水風呂 ライオン打たせ。
ジェット風呂 中央の浅風呂に2基。
ラドン風呂 脱衣場側に個室。
薬用電気風呂 じっこうの薬用湯に電気板が、バリバリ型。

感想

2004年8月 金曜日の24時

名倉湯

西大路花屋町を西に100メートル、「サウナ」のネオン看板がドーンと自己主張、その下に「ラドン・イオウ」と書かれているのもなにやらそそる。この3つがそろうと昭和後期の香りがただよう。店の前にはいつも自転車と車が停まっていて賑やか、写真のシャッターチャンスはなかなか訪れない。男女別々ののれんだが横に広い玄関スペースは共用で玄関は後付けかな。その玄関の前には石のオブジェがある。鶴亀下足箱、男湯は右側。

脱衣場は、一言で「昭和の雰囲気」。何が昭和かといわれたら困るのだけど、ニュアンスとしては「レトロ」は枯れてる感じで、「昭和」はまだ現役の生活感。中央にベンチがあってその下にいるととても涼しい。ふと天井を見るとシーリングファンがいきよい良く回っている。ロッカーは大日之出、男女仕切り沿いに冷蔵庫、アイス冷蔵庫、マッサージ機が2つ、体重計と並ぶ。脱衣場表側は番台から目隠しがあってソファーにスーツロッカー、『おぼっちゃまくん』の単行本が多いのが気になる。招き猫が二匹いて黒は男湯、白は女湯。男女仕切りの上には大入り額にブラックバスの剥製。

浴室前スペースは1段差の正方形、右はラドン風呂、左は薬用電気風呂が脱衣場側に張り出していて独特の雰囲気。ラドン発生装置というのが脱衣場にあるのだがいつ見てもあやしい。ラドンがどういうものか説明板を見ても分かった試しがない。浴室は中央に主浴槽のアイランド型、奧に3段下がったスペースがあり、サウナと水風呂。サウナはマットを敷くタイプなのだが、サウナと水風呂を何度か往復する際に自分のマットの置き場に困るときがある。そこで常連さんはマットに水をかけて、壁にぴたっと付けるのである。サウナに入るときはそれをはがして持っていく。その手つきの鮮やかなこと。水風呂に入りながらほれぼれした。

天井は屋根が表から奧に山型があるタイプで低め、壁は白レンガタイル、浴槽枠もタイル、カラン台はマーブルピンク。そうそう、脱衣場がなぜ昭和風だと感じたのか、「最近、盗難が増えています」という張り紙が何枚か張られていたのだが、その紙が日に焼けていかにも古そうで「最近っていつのことやねん!」って突っ込みたくなるからかもしれない。