五香湯の入浴記

所在地 黒門通五条上ル柿本町590-1
休日 月・第3火
営業時間 14:30-0:30(日7:00-0:00・祝9:00-)
規模・座席数 二階建ての大型店。飲食スペース付きのフロント式、男湯右側、カランは1階21席、2階11席の計32席。
高温サウナ 赤外線サウナの奧に、10名程度、熱め。BGM付き。
赤外線サウナ 2階に10名程度、テレビ付き。マット敷き。
水風呂 2階、打たせ水、つめたい。
泡すわり風呂 土踏まずふくらはぎ刺激、クールバスで、きめ細かく、肌にまとわりつく感じ。
電気風呂 ドクドク、バリバリ型。強め。
泡風呂 大きめの浅風呂。
薬草風呂 発汗作用の八漢湯。冷水枕付き(冷たくないが)の寝風呂と浅風呂。
美人湯 2階奧、外気浴で肌に優しい湯。ベンチが多数。
シャワータワー 2階、湯のブースと水のブースそれぞれ。
印象

1999年入浴 2004年再訪

五香湯

大宮五条を東に一筋目を上がって左側、オリジナルな字体の看板が見える。車で行くときは堀川通りの堀川警察署から西に入る。立体駐車場がある。レンガタイル張りのマンションの1,2階が五香湯。店の前にはズラリと自転車が並んでいる。京都でも屈指の繁盛店。エントランスを入ると(のれんをくぐるという感覚ではない)、フロントでご主人が「いらっしゃい」。鶴亀錠の下足箱が右側の壁に。入浴券の券売機があったがいつのころからか使われなくなっていた。やっぱり手渡しがいい。

フロントの奧には飲食スペースがあって、生ビールはじめメニューが豊富。銭湯の飲食スペースといったら注文するとフロントのご主人が「ちょっと待ってね〜」とマスターに早変わりするところも多いのだが、五香湯は飲食専属の従業員が腕を振るっているようだ。というとこで注文しないと休憩できない雰囲気なのだが、友だちと行ったとき「注文せんでも平気やで、水もくんでくれたし」とテレビを見ながら待っていたので、肝っ玉の大きさと懐具合と相談して利用しよう。

脱衣場は大型店だけあって壁側にズラリと並ぶ鶴亀錠(英字ロゴのみ)のロッカー、下にかご棚が2列、その上に4列もロッカーが積んであるので一番上は180センチの私でギリギリ出し入れできるくらい。混んでいるときでもその列だけ空いているので重宝する(笑) ロッカーは窓付きで籐かごがあらかじめ入っている。反対側、男女仕切りに当たる壁側に貸しロッカーが70個。スーツロッカーも10個あって、冬のコート時期に便利。足もみ付きのマッサージ機に加え、すごそうなベッドマッサージ機、石田のデジタル体重計、天井は夜空をイメージした壁紙にシーリングファン付きの洋風照明。そんな中、中央には一畳台にたばこ盆というのが風呂屋さん。浴室前は2段差の亀甲紋タイルの広々スペースで、ここよりも狭い部屋に住んでいる学生は多いはず(4畳半くらいかな? 広さを測る感覚がないので・・)。

浴室はもちろん広い。浴槽枠も側面もカラン台から男女壁にかけてすべて黒御影仕上げなのでアダルティーな雰囲気、友だちの間では「ラウンジっぽい」と呼ばれている。その浴室に茶レンガ太い柱があってかわいらしい桜や魚の陶板レリーフが付いているのが幼稚園風で、大人子ども両対応型だ(笑) まず入口付近にシャワーブースと「かかり湯」と書かれた水鉢。手前の壁側に漢方薬のにおいがプンプンする薬用風呂でここの寝風呂は一番人気。そして中央に泡浅風呂と深風呂の主浴槽と電気風呂、新しくても真ん中に浴槽があるところなど伝統的な京都型。そして右壁側に細かい気泡が売り物のすわり風呂、ここに初めて入ったときは泡のきめの細かさに感動した。カランは勢いがよく、湯カランもちゃん熱湯、一階部分の湯水はすべて軟水らしく、心なしか顔もスベスベ(笑) 床は白、グレー、薄グレーのモノトーン、手前の壁はエンボス仕上げ。

おっと、2階があるんだっけ。階段を上がるとサウナと水風呂、外気浴のスペース。まずサウナが遠赤外線と高温、なんと2つもあってどちらも10人規模。えーと、乱暴な解説をすると「ぬるいテレビ付き」と「熱いテレビなし」の2つ。私は高温サウナ派。奧の外気浴スペースは広々で岩造りの露天風呂風、木のひさしが付いていて風情。ベンチがあるのでゆったり休憩できるが、以前、このベンチで上司に延々説教されている人を見かけて同情した、居心地が良いのか説教がなかなか終わらない。外気浴スペースにはあかすり台があり、フロントで頼めばあかすりサービスがここで受けられる。2階にもカランが11席あるのでサウナとして使うなら2階だけで用が済む。ちなみに桶は五香湯オリジナルの桶で関西型ケロリン桶より深めのもの。またボタンを押すと下の方から頭にかけて徐々にシャワーがかかるシャワータワーなるシロモノがカランスペースの隣にあるのだが、これがなかなかエロイ具合でヨロシイ。カランで体に石けんをつけた状態でシャワータワーに駆け込むおっさんもたまにいる。最後は水風呂で締め、五条通から看板が見える、京都銭湯の雄、さすが五香湯という設備。

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2000年の入浴記

近代的な造りで、二階建ての大型店。入口で、中学生の数人が「こんな銭湯が家の近くにあったらええのになぁ。」と言い合っていたが、家に風呂があっても一週間に1回は行きたくなるような銭湯である。フロントをを抜け、脱衣場に入るとロッカーの多さにびっくりする、その数58個。でも籠は籐を使っており、京都の銭湯らしくほっとする。ウォータークーラーがあるのも嬉しい気使いである。

浴室は黒白のモノトーン調。くすり湯の匂いがまず入るとお出迎え。あれっ、意外と種類少ないな、と思ったら、サウナ、美人湯(露天)は二階にあった。サウナは二種類あって、高温のほうはヤケドしそうなほど熱く真のサウナ好きにはたまらんのでしょうね。露天風の美人湯はゆったりと過ごせる。冬の露天風呂はあのヒンヤリ感がたまらん。いろいろなシャワーが楽しめるシャワータワーなる代物もあり、新しさ満点。食券制の喫茶室があるが、ロビーはないので、くつろぐならお金を使ってしまうことに。

大型店なので客層はさまざま、京都の文化の奥深さが見られる(?)。一度に全部の風呂に入ろうと思ったら疲れてしまうので欲張らないほうが良い。近くに「ふくい」という行列のできるお好み屋が深夜3時まで営業してて、湯上りの一杯やりながら、お好み焼きやいてもらうのが、いいです。