丁字湯の入浴記

所在地・交通 下京区若宮通正面下ル鍵屋町632
休日 金曜日
営業時間 15:30-23:00

印象・規模 温故知新の「若宮の風呂」。番台式、男湯は左側、カラン16席(うちハンドシャワー3席)+島カラン4席。
湯船・お湯 男女壁側に手前から浅風呂、深風呂、電気風呂、ジェット付きネオン薬用風呂、奧にサウナ、水風呂。
サウナ 5名程度、BGMは演歌。
水風呂 大きいライオンが!
ジェット薬用
風呂
ジェットが3基とネオンがついた薬用風呂というぜいたくさ。
電気風呂 ジーン型。

感想

2004年3月

丁字湯
若宮通沿いにある丁字湯。看板には「若宮の風呂」と書かれてある。京都人ではない私には「若宮」と言われてもピンとこないがこのあたりでは訴求力があるコピーなのだろうか(確かに若宮神社は今もあるが)。ひょっとして古文献なんかに「若宮の風呂」という用語があるのかも。また、「湯」でなく「風呂」を使っているのは関西風の言い回し。


近年改装されたらしく、レンガ調の新しい外観、男湯は左側。玄関スペースにははめ込み式の鶴亀の下足箱、傘を横に寝かせる傘ロッカーもある。脱衣場へは自動ドア、脱衣場も新しく、浴室とのガラス仕切りも見通しがよく、全体的に明るい感じがする。手前の板の間スペースで休憩でき、新聞、雑誌、ジャンプ、マガジンなどの漫画もそろっている。拡声器、身長計、体重計など銭湯アイテム。


浴室前スペースは段差が少なく広め、上には庇がついており、天井を見上げると採光窓がある。そのガラスにはエッチングで飾りが付いている。


浴室は男女壁側に浴槽群と中央にたてに島カランという京都スタンダード配置。上を見上げると手前の壁上部に男女にまたがって大きな富士山のモザイクタイル絵、それに対応して奧の壁上部には天女のモザイクタイル絵がつけられている、羽衣伝説モチーフ。改装時に塗りつぶしてしまう銭湯が多い中、温故知新の心遣い。浴槽枠は赤御影、カランは、シャワーが赤と緑の交互でカラフル。壁はクリーム色に赤い線でアクセント、浴槽側面は花柄と見た目も楽しい。個人的なことだが実は丁字湯では2回もお風呂セットを忘れており、なかなか印象に残っている銭湯なのだ。