弁天湯の入浴記

所在地 西木屋町五条下平居50(五条楽園)
休日 日曜日
営業時間 15:00-1:30
湯上りの感想
規模・座席数 五条楽園の洋風銭湯、11席+島カラン2席。
普通の湯船 男女壁沿いに深い湯船、浅い湯船はジェット。
サウナ 浴室奥に突き出た形で。5名程度、110度、BGMは演歌。新しく明るい室内に赤い布と青い布のコントラストが美しい、胡座スペース有り。
水泡風呂 珍しい泡風呂タイプ、水が循環していることもあり、かなり冷たく感じる。二段構造、てすりつき。
ジェット風呂 2基あり。
電気風呂 男女壁沿い、大きな周波、エンスト寸前の感じ。
薬用泡風呂 今日はジッコウ、香りもしっかりとしたモノ
印象 外観2000年11月

五条大橋は牛若丸と弁慶の逸話で有名、石像も立っている。
その近くのバイクショップ、映画「仁義なき戦い・完結編」で天政会本部としてロケで使われた建物だが、今そのことを知る人は数少ない、マニアだけ。
しかし、河原町五条を下がる五条楽園は誰でも知ってる旧赤線地帯、御茶屋さんが今も立ち並ぶ。
弁天湯はそんな楽園の一角にあるのだが、女性が働く町だから「弁天」という屋号をつけたのだろうか。
また、河原町通を隔てたところに市比賣(いちひめ)神社がある。桓武天皇の時代に建立とあるからかなり由緒のある神社であるが、京都中央市場の守護神、また「童を抱く女神」という秘像がある女人守護の神様としても有名である。現在の地には豊臣秀吉の区画整理からあるらしいが、五条遊郭の女性の守り神として信仰されてきたのだろう。
その市比賣神社には、思い出があって、そこは毎年お祭りで「ギャルみこし」をやるのだが、数年前、その「ギャル」に頼まれて助っ人でみこしを担いだことがある。参加者はほとんど女性だったので、背が高い私にばかり重量がかかり閉口した。
そしてみこし巡行コースにあったので記憶に残っていたのが今回の弁天湯さんだ。

外観はネオン以外は周りの風景にとけ込んだ落ち着いたもの。細い通路が横にあって反対側(高瀬川側)に住んでいる常連さんはその通路で通っている。暖簾をくぐり、小さめの玄関で履き物を脱ぐ。
番台タイプだがその番台がレザーを張ってあるゴージャスなところが楽園らしい。脱衣場の天井はやや低めで壁紙、その他の調度品から受ける印象は洋風銭湯。狭めの脱衣場には男女壁に沿ってベンチが置いてあり、主要新聞、スポーツ紙数種、ポスト、新潮、現代、フライデー、その他かなりお客のハートをとらえる品揃え。
アイスの冷蔵庫もあるので湯上がりに。
年配のおばちゃんが気のつく人で灰皿代えたり動き回っているのが印象的。お風呂ドリンクの栓を抜いてもらう。
言い忘れていたが、普通神棚が飾ってある番台上部の壁には、もちろん市比賣神社のお札が鎮座。その他、大入りの額縁。脱衣場のBGMは演歌です。

浴室は白レンガが基調、男女壁はゴツゴツした白レンガタイプ。床は分かりにくい表現ですが、茄子紺色?の石タイル。
小さめの浴室でサウナ室が飛び出ているのでさらにコンパクトな印象。カランもかなり少な目であるが、一つ一つの湯船やアイテムは近年改装したらしく申し分ない。
湯船のコックはツルカメ。桶は牛乳石鹸の緑色のヤツ。
サウナが清潔で充実しているので泡水風呂と交互に入るのがおすすめコース。私はストレッチしながら結構長く入りました。