里の湯の入浴記

所在地・交通 左京区一乗寺里ノ前町76
休日 水曜日、第2木曜日
営業時間 15:30-23:30

印象・規模 落ち着いた雰囲気の中に幻の人間洗濯機! 番台式、男湯左側、カラン20席(シャワーあり12+なし2+島カラン6)。
湯船・お湯 脱衣場に出張って水風呂、男女壁沿い手前から薬用風呂、電気風呂、浅風呂、深風呂、人間洗濯機。
水風呂 ライオン
薬用泡風呂 人参実母散でぬるめ
電気風呂 バリバリ型
人間洗濯機 円形の浴槽に渦巻きの水流が流れている、信号ネオンつき。

感想

2004年10月 

叡山電鉄一乗寺駅から商店街を東に2筋、右側に看板が出てるので路地を入ると奧にのれんと煙突が見える、なかなかよい風情。ひさしの下に数台の自転車、路地裏の誰にもじゃまされない銭湯スペースといったところ、ベンチがあって店の前で井戸端会議も。路地角は理髪店。

窓が多くて開放的な外観、玄関スペースには折り鶴マークの鶴亀錠の下足箱、うん? 下足箱の木札カギでなく、脱衣ロッカーのカギを転用しているようだ。あがりは玉石タイル、男湯左側。脱衣場はスタンダード、番台から身を乗り出してテレビを見ているご主人、天井はベニヤの山型が二つの意匠、ロッカーは折り鶴鶴亀錠、石田の小型アナログ体重計、道路側にマッサージ機とベンチ、身長計などがある休憩スペース。身長計を使っている人を3人も見たぞ!(うちひとりは私) 浴室前スペースは3段差、レンガ調にガラスブロック、ぶら下がり照明もガラスブロック風で洋風、水風呂がまる〜く出張っている。

浴室は男女壁沿いに浴槽ズラリ、中央島カラン、壁にカラン群。壁は白タイル、浴槽枠が深緑系の長方形モザイクで丸みを持たせ、側面が焦げ茶の小レンガ、カラン台も茶緑と落ち着いた色遣い。う〜ん、シブイ、地味な銭湯だなあと思っていたら、奧の真ん丸な浴槽に信号ネオンが光っている、近寄ってみると、なんと人間洗濯機! 4つのジェットを同方向に流し、クルクルと回るようにしているアレだ。さっそく入って、おお、水流がきついなあ、くるり、くるりん・・・、くるくるくる〜。恥ずかしさを捨て、流れに身を任せるとうれし恥ずかしひっくり返り。まあ、見たところ、クルクルしていたのは私だけだったけど。

浴槽配置は、脱衣場に出張って水風呂、男女壁沿い手前から薬用風呂、電気風呂、浅風呂、深風呂、人間洗濯機と続く。お湯はすべてラドン泉を使用していると掲示している。深・浅の真ん中に魚に乗った裸婦像が鎮座するが浴室の規模を考えると大きめで、カランで体を洗っているときに後ろに視線を感じたので振り向くと裸婦だったというくらいの存在感。人参実母散の薬用湯もいい匂いでオススメ。私が行ったときがそうだったのか、水風呂のヘビーユーザーが3人もいて一度入るとなかなか出ない、順番待ちをしているとのぼせちゃう感じで、久々に水風呂争いで無言の牽制を繰り広げたのでした。個人的には人間洗濯機でクルクルと目が回ったのか、カランシャワーの勢いがすごかったのか、顔を洗っているときにコンタクトレンズを無くしてしまい、落ち込んでドナドナ〜と帰路についたのだが、よい銭湯だ。