雲母湯の入浴記

所在地・交通 左京区一乗寺西浦畑町53
休日 火曜日、第3水曜日は連休
営業時間 15:45-0:00

印象・規模 田園風景の中に活気あふれる「きらら湯」。番台式、男湯左側、カラン25席(シャワーあり14+なし3+島カラン8)。
湯船・お湯 脱衣場に出張って薬用風呂、男女壁側に手前から電気風呂、深風呂、ジェット浅風呂と並び、奧のサウナスペースにサウナ、水風呂、シャワーブース、打たせ湯。
サウナ 8名程度、テレビ付き、マット敷き。
水風呂 大きめの泡風呂タイプ、青ライオンの打たせ、冷たい。
打たせ湯 ボタン式。
薬用風呂 泡なし、今日はイヴタスのコーヒー風呂だった。
電気風呂 大きめ、ドクドク型。
ジェット風呂 浅風呂に2基あり。
シャワーブース サウナの前に。

感想

2004年10月 月曜日18時

雲母湯雲母湯、「きらら湯」である。数年前まで「うんも湯」と思っていて、「浴槽が雲母なのかな。すぐはがれちゃってメンテナンスが大変だなあ」と経営者の苦労をおもんばかっていたのだが、一乗寺に住んでいた友人にあっさり「きらら湯ですよ」と訂正されたことがある。納得がいかなくて現地まで30分かけて確認に行くと看板に「きららゆ」とルビがふっていた。懐かしい青春の一コマである。

白川通北泉の角を下がって、スバルの次の道を東に歩き突き当たれば煙突が見える、けっこう立派な煙突。店の前は畑、ちょうど焼き畑をしていて焦げたニオイがした。その前に燃料になるだろう材木が積み上げられてある。目の前はもう山が近い、田舎の風景だ。改装された外観はいまふうレンガ張り、店の前にベンチが置いてある。隣は理髪店、向かいに素朴な地蔵。

玄関スペースは横に長い。下足箱は鶴亀錠、お、けっこう履き物が並んでいるな。引き戸を開けて大きめの番台、ご主人が中に入っている。夕方に行ったからか大盛況だ。おっさん連中が「キレやすい今どきの若者」について語っている、なんて銭湯らしい会話だ。心なしかここの常連さんはみんなガタイがいい。脱衣場は出っ張りがない長方形、ベンチが中央と男女仕切り沿いと道路側の計3つ、番台から物販棚を隔てたところが休憩スペースといったところ。天井は緑色のステンド照明天井、のロッカーはおしどりシリンダ錠、貴重品ロッカーが横に付いているレアタイプ(笑) 石田のデジタル体重計、招き猫、テレビ、新聞は読売・・。井筒湯から贈られた大入り額、ちなみに井筒湯には雲母湯からの大入り額が飾られている。浴室前は珍しく1段差のみ。

浴室はゆったり、目の前が畑の銭湯とあなどってはいけないなあ。まず、奧の壁にアーチ状の入口があり「サウナ室入口」と書かれている。その中がサウナ、水風呂、シャワーブース、打たせ湯。水風呂が冷たくてオススメ。サウナの注意書きに「2時間以上はお断りします」「テレビのリモコンはすぐに返してください」とあるが、まずリモコン貸してくださいと番台に言うのが勇気いるだろう、この2点で注意されるのはかなりの猛者だ。サウナを堪能したあとは主浴室、脱衣場に出張って薬用風呂、男女壁側に手前から電気風呂、深風呂、ジェット浅風呂と並び、中央に島カラン、外壁側にカランがズラリ。塗り替えられたばかりの天井がきれい、湯気抜きも大。浴槽枠は赤御影、床は茶緑系の地味模様タイル、カラン台は御影石とここまで普通だが、壁の白タイルにあい色のラインが大胆に描かれている。このあい色のラインはほかの銭湯でも見かけるが、ここのは大胆!で印象深い。深・浅の境には青銅色の魚に乗った裸婦、奧の壁には竹林をイメージした焼き物がレイアウトされている。

お湯にもこだわっているらしく、主浴槽はラドン泉「ふろふろ太郎」だ。そして感心したのはカランの湯が熱湯で水が冷たい井戸水。最近はカランの湯も水もぬるくなる傾向があってどっちが湯か水か分からない銭湯も多いのだが、この温度差、湯温カスタマイズ派には受けるだろう。