大和湯の入浴記

所在地・交通 住吉区遠里小野6-1-33 
休日 月曜日
営業時間 未調査

印象・規模 プラネタリウム型電気風呂を上回る味のある大将。カラン10席(うち、シャワーあり9席)。
湯船・お湯 男女壁沿いに、上がり湯、深風呂(ジェット付き)、浅風呂、奧に薬用電気風呂。
ジェット風呂 超音波気泡温泉器、ヘルスバーで。
薬用電気風呂 バリバリ型、円形の浴槽に「い」型に電気板が付けられている。

感想

2004年9月 水曜日18時

大和湯南海高野線の我孫子前駅から南へすぐ、大和川が近いので屋号が大和湯、といったところか。踏切の音がBGMな2車線道路沿いの銭湯で、隣の料理屋の水槽にはふぐが泳いでいる。外観はファザードに特徴のあるモルタル建築。ちょうちんアンコウ型の照明が照らすべき屋号の文字看板はすでに取れてしまっている。

玄関は奥行きのある大阪型、番台の裏には洋風デコの格子がはまっており、その向こうにかわいらし招き猫がいるもんだから、囚われの子猫ちゃんという感じ。下足箱は大日之出、男湯は左側。

脱衣場にはいると、いきなり大将から「どこぞのだれやねん?」って声をかけられる。おっと、先制パンチ、ここは一見さんにはみんなそういうのか、それとも瞬時に人を選んでいるのか・・。「通りすがりのアヤシイもんで」、服を脱いで浴室に入る前にはすでに雰囲気になじんでしまうのが不思議な魅力。脱衣場は格天井、ロッカーの上などには格子をはめ込んだ和風な内観、床は籐ムシロ敷きだが壁側のロッカー周りにはタタミをあしらっているのが珍しい。脱衣場中央はじゅうたん敷きでテーブル、その両側をベンチが囲む。テーブルの上には豊富な雑誌類と将棋の業界紙、そういえば番台の上に将棋盤が置いてあった。壁の朝日ニュース板は現役でアテネオリンピックの名場面を伝えている。

浴室前スペースは段差なしだが、石の囲い。浴室は白天井に高い湯気抜き、床は石敷きで目地に水色のモザイクタイルを使っている。もちろん、浴槽枠も石で深風呂の内側の腰掛けも石で座った感触がしっくりとくる。壁は白タイルだが、男女壁に湖にたたずむ女性を描いたモザイクタイル絵があり、風景だけでなくちゃんと額縁が描かれているのが面白い。カランは壁側一列、鏡が顔だけしか映らないようなミニミニで、広告がついた大きめの鏡は壁の高いところにある。

深風呂にはパイプから4方にジェットを噴射するヘルスバーがついているのが昭和的。また見事なのは奧の壁をくり抜いた薬用電気風呂、側面が水中の熱帯魚を描いたモザイクタイル絵で、プラネタリウム天井に茶色の玉石タイルがちりばめられているのを眺めながら浸かると、海中でしびれクラゲにやられている風情。そのほかにも洗面台や浴室入口の腰回りに使われているモザイク、玉石やクラッシュのきれいなこと。なんとも絵画的な銭湯だったが、さらにいい味なのは大将で「今からフェリーに乗って九州に行く」という私が(九州旅行の前に入りに行った)原付で走り去るまで見送ってくれた。

※上がり湯にはステンレスのフタ、入っていたのはぬるま湯だった。ちなみに入浴料金は360円より安いかも。おつりが多かったので「あれ?」っていうと、「うちはこれでええねん」とか言われたような言われてないような・・。