花園温泉の入浴記

所在地・交通 大阪府東大阪市吉田5丁目7-6
休日 月2回
営業時間 14:00-1:00

印象・規模 熱帯魚のようにゆったりとくつろげる2階建て銭湯。番台式、男湯は左側、カランは20席(そのうち島カラン6席)。
湯船・お湯 浴室奧から中央にかけてお湯が流れるように浴槽が並んでいる。手前から深風呂、泡浅風呂、すわり風呂、右奧に電気風呂、左奧に薬用寝風呂。階段を上がって二階に乾湿両サウナ、水風呂。
乾燥サウナ 2階に6名程度。薬草が入れてある。
スチームサウナ 入浴時には運転していなかった。
水風呂 2階に、常温。黒いタイルが印象的。
すわり風呂 ジェット2基。
薬用泡風呂 寝風呂式。
電気風呂 ジーン型。

感想

2004年9月 水曜日0時

東大阪の花園温泉。この花園とは花園ラグビー場の花園である。近鉄奈良線の河内花園と東花園の中間に位置する昔は村中だったろうと思われる住宅街の銭湯である。向かいの駐車場に数台駐車スペースがあるので車でも行けるがナビなしでは迷う。一つ隔てて角に理髪店。

京都の銭湯になれている私にとって大阪の銭湯は圧倒される。まず店の横に釜場があり煙突がデーンとそびえているのがあまりにもシンボリック。のれんは奥まったところにあり、前のスペースには自販機や鉢植えやなぜかドラム缶が並べられている。実はこういうドラム缶が並べられている風景は私が育った東大阪ではよくあるもので逆に落ち着く(笑)

のれんをくぐると広い玄関スペース、レンガ調の内壁にシャンデリア、オシドリロッカーは傘入れも。男湯は左側、引き戸を開けると番台、・・がでかい。男女仕切りスペースに事務所があり番台と行き来できるようになっている。脱衣場は横に広く、中央には一畳大のベンチが二つ並んでいて新聞などが置いてある。ロッカーは3方の壁にズラリ69台。特筆すべきは熱帯魚の水槽が7つもあることで、ゆらゆら魚が泳いでいる。その水槽の下の棚には漫画が山積みで全てがダイナミック。

段差なしの浴室前スペース、浴室入口のガラス戸には「9月は休みません。がんばります!」と張り紙。がんばります!と気合いの入ったところが大阪っぽく、こっちも「がんばってや!」と応援したくなる。浴室も横が広く、いわゆる横向きの配置である。男女壁と奧、島カランにカランが並んでおり。左奧から浴室中央にかけて軍艦の舳先のように浴槽がせり出している。そして電気風呂→すわり風呂→泡浅風呂→深風呂という順番に高いところからお湯がかけ流されており、最後は砂利が敷き詰められたところに落ちる趣向。やっぱり大阪の銭湯は文章で説明できないほどダイナミックで立体的になっているなあ。電気風呂右奧には薬用すわり風呂があり、湯の花が効果ありげな感じを演出、看板には消えそうな文字で「ラジウム」とある。左の壁にはイルカのパステル調イラストが描かれたタイル、天井は2階があるので湯気抜きなし、カラン台や浴槽枠は赤御影で浴槽内はあい色のタイル、壁は白タイルでところどころにモザイクとレンガ調をあしらう。男女壁は面白く、エンボスタイルにステンドグラスがはめ込んであり、上には2対の狛犬が鎮座する。

入口右には上がり湯、左には階段があるので登ってみると2階はサウナと水風呂スペース。水風呂は黒タイルで、なんか2階は大人の雰囲気。スチームサウナもあったが今はお休みしているみたい。番台にサウナ料金が書いてなかったので無料らしいが、入ってる間中ドキドキする小心者。薬草の香りがプンプンするサウナである。

客層は夜遅くだったからか若い人が多く、近所の人が連れだってという感じ。番台の奥さんともまったく近所の会話で、やっぱり京都と大阪は違うなあと改めて。