松の湯
の入浴記
所在地・交通
西京区樫原塚本町4
休日
月曜日
営業時間
16:00-22:50
印象・規模
郊外住宅地のほこほこ銭湯。番台式、右が男湯、カラン10席+島カラン4席。
湯船・お湯
男女壁沿いに水風呂、間隔置いて薬用泡風呂、深風呂、電気風呂、ジェット風呂、奧にスチームサウナ。
スチームサウナ
2名程度、2004年春から故障中。
水風呂
脱衣場に出張った個室的、ライオン。
ジェット風呂
噴射口3つの強力ジェットが2基。
薬用泡風呂
ぬるめ。
電気風呂
ジーン型、弱いのでぺたりんこ。
感想
2004年8月の木曜日17時
地元民以外には分からない説明だが、山陰街道と物集女街道の交差点を南に下がりファミリーマートの角を理髪店の方(西)に入る松の湯。ちなみに「物集女」を変換するのになぜかいつも「ぶすめ」と打ち込んでしまう私がいる。正しくは「もずめ」。
松の湯の裏には樫原児童公園という小さな公園があるのだが、そこから眺める煙突風景が牧歌的でいかにも郊外住宅地の銭湯。松の湯は戦前からあったと番台のご主人から教えてもらったが、そのころはあたりで煙突一つ飛び抜けていたんだろう。
外観は町家をモルタルの玄関と壁で囲った形で地味ながらどっしりとしている。右側の男のれんをくぐると玄関スペース、履き物ロッカーはキング、番台裏にはモザイクタイル絵で富士山を遠景に水車小屋が描かれてある。
脱衣場の番台は男湯から出入りする形。番台前に貴重品ロッカーや物品販売の大きなガラスケースがあるなどレトロタイプ、ロッカーは壁にはめ込み式で大日之出、下に置き桶が並んでいる。脱衣場中央に置かれたソファーでは常連さんが風呂上がりの一服。全体にレトロな感じがするのは壁や天井が外壁と同じようなグレーの(モルタルか土壁か、さわってないので分からないが)色遣いで落ち着いているからか。イス型マッサージ機2つに加えベッド型マッサージ機、HOKUTOWの体重計。
浴室前スペースは3段差、水風呂の出張りを生かした洗面台、今は凹凸のあるレンガタイルが張ってある上部の壁には以前、タイル絵で嵐山の風景が見られたそうだ。ちなみに浴室の奧にも壁絵があったがずいぶん昔に今の白タイルになったという。今はモノクロの印象がある松の湯も数十年前は絵画的銭湯だったようだ。
浴室は男女壁沿いに浴槽が並ぶスタンダード、壁は白タイル、カランシャワーの位置に緑のラインが入っているのはたまに見かける京都型。浴槽は近年改修したらしくジェットもご自慢の強さ、浴槽枠は茶色のレンガタイル、床は亀甲紋で新しい。カランはイスがないので地べたに座る。慣れるとこの方が楽だ。鏡広告に近くの豆腐屋「永井の純とうふ」のものがあった。豆腐屋と銭湯は、経営者が北陸出身者が多い、どちらも水を使う仕事、昭和中期まで豆腐一丁の値段と入浴料金がほぼ同じであったなど、共通点が多い仕事なのだが、豆腐屋の鏡広告は珍しい。
スチームサウナを設置しているところに「なぜ乾式でなく湿式なのか」をぜひ聞きたかった。松の湯では20年ほど前にサウナを設置したのだが、常連さんの希望を聞くと「乾式はパーマが取れるからスチームがいい」などの意見が出て、スチームサウナに決まったとのこと。なるほど〜。