弥生湯の入浴記

所在地 壬生西土居ノ内25(西大路四条を東一筋目下がる)
休日 火曜日
営業時間 14:30-1:00
規模・座席数 電気温泉の看板が目印、西院のクアハウス銭湯。フロント式、2階が男湯、女湯はB1、B2。カラン31席。
浴槽配置 入口右にカランコーナーが出張っているほか、手前は島カランが並び、右壁もカラン、浴槽は奧に田の字型に配列、手前は右から電気、深風呂、打たせ、奧は薬用泡、寝風呂、ジェットと並ぶ。
サウナ 浴室左奧、10人程度、テレビ付き、マット敷き。
水風呂 打たせ水付き、大規模。
ジェット風呂 ジェット2基。
寝風呂 冷水管枕付き(入ったときは冷たくなかった)。
電気風呂 固まるジーン型できつめ、電気板を二つ並べた広い浴槽。
薬用泡風呂 浅風呂タイプ、入浴剤は日替わりバスフレンド。
打たせ湯 強烈打たせ、ドボドボ!
印象 2000/08/01入浴記・再訪2004年8月の日曜0時


カランが31席もある大きな銭湯、弥生湯。「電気温泉」というネオン看板が印象的なので一般的には弥生湯よりも電気温泉と呼ばれている、京都の西の盛り場、西院の憩いスペースである。


短めの関東風なのれんをくぐると自動ドア、それからまたガラスの引き戸を開けると左手にフロントがあり、ご夫婦でお出迎え。フロントの奧に地下の女湯への階段があり、男湯は右手の階段を上って2階に上がる、3階はマンションになっており本格的なビル銭湯である。一階はフロントと休憩所、飲食スペースになっており、右奧にあるカウンターにはおつまみ類がズラッと並んで品ぞろえは下手なお菓子屋より多い。350円の生ビール11回分の回数券(3500円)を販売したり、スタンプカードを作るなど、なかなかアイデア豊富な銭湯だ。ちなみに車での来店の際にはフロントにカギを預けるシステムになっている。


男湯へ上がる赤じゅうたんの階段の壁は藤棚をデフォルメした焼きタイルをバックに貸しロッカーが並んでおり、ロッカーのカギがかかっている。常連さんはカギを家にもって帰らず、カギかけにかける仕組みらしい。家に持って帰ったら無くすもんね。脱衣場は中央にある柱を囲んでソファーがあって奧には緑のマーブル柄がまぶしいロッカー(鶴亀、折り鶴マーク)。


浴室前はビル銭湯なので一段下りるタイプ、浴室は広く、カランが多い。数えるのに一苦労、なんちゃって。カラン台は赤御影、壁は薄いベージュの四角タイル、天井に近づくにつれてモザイク状の小さいタイルで変化を付けている。床は白のすべり止めタイル、カランはケロリン。


浴槽はまず電気風呂だろう。さすが看板に「電気温泉」とだけあって電気板が2枚付いている大きなタイプ、固まる〜。サウナは砂時計がズラッと並んでいるので、それぞれが時間を計っている、あれ、おれのはどれだっけ。水風呂が冷たいのもいいな。ウロウロしてたらタオルがなくなった、と「探してるのこれ?」と声が掛かる。薬風呂の中にはまってました、失敬失敬。ちなみに今日の薬風呂はバスフレンドの靄(もや)、ミルキーな感じ。

風呂上がりはロッカーの上にあるテレビを見て、ぶら下がり健康機でストレッチ。番台式だと恥ずかしくてぶら下がり健康機を使わないのでフロント式ではここぞとばかり。鏡に映るぶらんぶらんした自分がいとおしい(笑)

一階に下りると、先に上がった友だちがエビアンを飲んでいる。「女湯にエビアンの張り紙がいっぱいあったからつい注文してしまった」、恐るべき張り紙効果。カウンターの招き猫の目が光ってあやしい。


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ビル銭湯なので男湯と女湯の配置がまったく違うらしい。ということで女湯の特派員ルポ。


B1階が脱衣場と通常の浴室スペース、B2階はサウナと水風呂、普通の湯船、シャワーがあって壁沿いに休憩用の白いイスが並んでいるクアハウスな雰囲気だとか。水風呂はB1にもあるというからぜいたく。壁のタイルもB1は緑系、B2はピンク系と変わっており、楽しいらしい。カランの桶はケロリンでなくばらばら、イスも白い小さなもの。桶やイスは男湯が備え付けで統一、特にケロリンなど銭湯ブランドが多いのに対し、女湯は備え付けは少なくバラバラの傾向がある。ドライヤーコーナーにはカウンターバーにありそうなイスが並び充実していて、ドライヤー無料なのに感激。0時過ぎると女湯はお客さんが少なくて独占状態。そして、赤ちゃんベッドが3つ、これはどこにでもあるんだね。


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00/08/01
西院駅の西の最寄り銭湯が右京の黄金湯なら、東の最寄り銭湯は「電気温泉」こと弥生湯である。ネオン看板にでかでかと「電気温泉」ある様は京都で一二を争うキッチュ銭湯看板。この辺りはまだ風呂なしのアパートが多そうだし、24時すぎても店の前には自転車がいっぱい。
ガラス張りで外からフロントが見えるオープンな造り。一階のフロントの前にはソファーベンチ、その奥にはビールや軽食を出すカウンターがあり、女風呂の脱衣場から、「にいちゃーん、ビールちょーだい!」の声が掛かることも。
男は二階に上がるのだが、初めての人は戸惑うだろう。雰囲気は例えば昭和50年ぐらいに建てられた温泉街の共同湯の趣。今は使われていないゲーム機がその感を深める。
脱衣場はベンチの数が多く、カウンター式の化粧台も充実している。おっさんが思い思いにベンチでぐたーっとしている。はやく家に帰った方がええで。
浴室は大規模銭湯にありがちな殺風景だが、やっぱり大きい湯船は魅力的です。一つ一つの効果もしっかりしてる。特にサウナの熱さは特筆です。
客層は時間帯によって変わるので一概にいえないが、昔ヤンチャしてました的なおっさんが多そう。みんな疲れてる。