三福湯の入浴記

所在地・交通 壬生高樋町4
休日 木曜日
営業時間 15:00-0:00

印象・規模 四条通の角地にネオン看板、のれんをくぐれば懐かし町家銭湯。浴室左右にカラン10+9+シャワーなし1席。
湯船・お湯 浴室中央に3つの浴槽が目状に並ぶ、手前から泡浅風呂、深風呂、電気風呂。浅風呂と深風呂の間にはリンゴ状の噴水。浴槽枠はタイル。
サウナ 浴室奧に約4名、マットを敷く。
水風呂 浴室入口横、ライオン口が二つ並んでいる。
ジェット薬風呂 奧の薬浅風呂に3基
泡風呂 中央の浴槽
電気風呂 中央の浴槽、もみもみタイプ。この不規則性はヤンチャ坊主のワイルドさ。

感想 2000年8月、2004年6月の土曜日21時

千本四条にパチンコ店「De・MASSE」(いわずとしれた関西言葉で「出まっせ!」のシャレなのだが)のネオンがきらめく。そのはす向かいのコロッケ店の横に銭湯の地味カラフルな看板が出ており、千本通りを数メートル下ると右側に三福湯ののれんが見える。


のれんをくぐると手前から女湯、男湯の下駄箱が「ウナギの寝床」状に並んでおり、その奧には民家があるという変則的な玄関だ。私が訪れた日は雨が激しい日だったのでカラフルな傘立てに傘を差し、右側の男湯引き戸をガラリ。標準的な番台式、籐かご、籐ムシロ男女壁沿いのベンチ、マッサージチェアに小さめのガラステーブル。カギ廻し式のオシドリロッカーは低めでその上に行政ポスターなどが貼られている。


浴室前のスペースはほぼ段差がない2段式。浴室はコーナー毎に使っているタイルの種類が違い、こまごまとしたカラフルさがある。カランは横楕円形の鏡にの右端に広告が入っている。中央の浴槽に浸かると「お、熱い!」。何度か三福湯に入ったことがあるがこんなに熱かったか。サウナに入ってみても熱い。う〜む、そうか。今日は台風が来るとやらで客が少なく、お湯もぬるくならないし、扉の開閉のないサウナは熱め、というわけか。


その熱かったサウナ、入口が低いので体を屈めて入るスチームサウナタイプ、以前はスチームサウナだったのだろう。座ると非常に熱くて我慢できない、前に入っていた人がタオルを尻に敷いていたので同じようにしたが熱すぎる、思わず外に飛び出したのだが、よく見るとサウナ室の前にマットが立てかけてある。弥次喜多の五右衛門風呂的な間違いだが、それにしても前に入ってた人は我慢強いな。


天井を見ると大きめのゆげ抜きの大部分が男湯のスペースだ。男湯の方が広いのかと思ったがそうではなく、女湯には別屋根のスペースが付いているらしい。
湯上がりに脱衣場で服を着ている間中ずっと、番台の奥さんは女湯で赤ん坊の世話を付きっきり。アットホームな銭湯だ。テーブルの上には週刊現代、「明日あります」の札に送られて帰る。

三福湯の隣、千本四条の南西の角は「昔しのコロッケ」というコロッケ屋。店で食べるもよし、テイクアウトも可なのだが店名の「昔し」がなんと読むのか分からない。無理やり「なつかし」と読ませるのか、今度ハムカツを食べるついでに尋ねてみたい。