明治湯の入浴記

所在地 麩屋町通蛸薬師上ル坂井町473
休日 土曜日
営業時間 15:30-0:00
湯上りの感想
規模・座席数 昔ながらの町屋銭湯、14席。
普通の湯船 円形の深い湯船、ジェットの浅い湯船。鯉に乗った少年とリスの蛇口。
水風呂 ライオン蛇口。
ジェット風呂 2基あり。
薬用泡風呂
印象 2000年10月
明治湯を目指し、御池通から麩屋町通を下がると、左右に柊屋、俵屋、炭屋など京都の高級旅館が立ち並ぶ。蛸薬師通まで下がると修学旅行生向けの旅館街の中心で、そんな中に明治湯がある。
通の全ての店がそうであるように明治湯の看板は「ゆ」と書かれた灯のみの落ち着いたもの。「明治湯」の屋号は出ていない。
暖簾をくぐると町屋らしい引き戸があるが、なんと自動ドア。そして開けた視界の向こうには脱衣場が広がる。つまり玄関がなく、たたき土間に番台。レトロな京都の銭湯にはよくあるタイプだが、寺町や新京極が近い立地条件から考えると暖簾の向こうに裸があるというのはとても風情でロマンだ。
錦小路の商店の屋号入りの籐カゴが目立つ脱衣場は簡素で、振り子時計もうとうと眠たそう。
浴室前洗面スペースの壁に一尺程度の鯉のタイル絵。
浴室は男女壁に沿って浴槽が並ぶ。桶は公衆浴場組合のロゴ入りの赤。桶棚がカランの上にあってきちんと整理されている。とてもすっきりしている浴室だ。
掛かり湯をして湯船に浸かろうとしてちょっとビックリ。かなり熱い方だ。すぐに皮膚が怒った横山ノックみたいな色になった。でも薬風呂はぬるめです。
段々熱い湯が気持ちよくなってきたので、ゆっくり湯船に浸かっている間にお客が入れ替わり入れ替わり、結局みんな私より遅くに入ってきて早く出ていった。ここのお客は早風呂なのか。
脱衣場で体を拭いていると、某能楽師が隣にいた。いつか四条河原町阪急前の交差点で風呂桶を持った師を見かけたことがあるが明治湯に通っていたのか。数年前まで明石湯が木屋町にあったがこの付近の銭湯は段々少なくなってきてるからなあ。