日の出湯の入浴記

所在地 西九条唐橋町26(近鉄東寺駅から北東徒歩3分)
休日 木曜日
営業時間 16:00-23:00
湯上りの感想
規模・座席数 古くからの伝統ある中大規模店。10席+桶置きカラン台にカランのみ8席。
普通の湯船 深い湯船。
スチームサウナ 6名程度、55度、久しぶりのスチームだった。レトロな銭湯に多いんだよね、スチームは。でもこれ、熱くて5分もたんかった。
水風呂
ジェット風呂 2基あり。
電気風呂 正統派できつい。
印象 大阪の実家からバイクを借りてきてはじめていった銭湯。堀川通南下して、油小路東寺通(堀川がいつのまにか油小路になっている)の伏見稲荷大社御旅所の交差点を西に曲り、近鉄線の高架をくぐると看板が見える。といっても表通りに面しているわけではなく、車が通れないような路地に入らないといけないので、小さい銭湯なんだろうな、と期待なく行くと、どっこい、視界が開けていかにも京都のレトロな大規模銭湯がデーンと建っていた。一本を外れると舗装されていない道があるような迷路みたいな一帯にこんな大きなお風呂屋さんがあるなんて意外だった。
非常に大きい駐輪スペースがあるが誰も置いていない。きっと地元の人が歩いてくるのが多いんだろう。見上げると脱衣場の採光窓に掛かっている御簾からこぼれる照明がなんとも風情。暖簾をかける棒が付いている木鼻が渦巻で東京風っぽい。
暖簾をくぐると玄関脱衣場一体型の大きいスペースが現れる。普通番台があるところに古いエアコン置かれてあって肝心の番台はジュースの冷蔵庫を代わりに使っている。
脱衣場は、50番まである蛇皮模様ガラス付き木製ロッカー、浴室の前に掲げられた「男湯」の字が金塗りの豪勢な看板、浴室入口横の山水をモチーフにした中庭、今はもう動かないおじいさんの振り子時計、いかにもレトロな格子天井、板に描かれた山水画、どれをとってもいい味を出している。風呂上り、古いスピーカーから流れてくるかすかな夏メロと庭の水音がおりなす雰囲気にジーンときたのは、私が最近感傷的だから、だけではないだろう。浴室はオーソドックスだが、天井の縁にデコレーションが施されてあるのと、男女の境壁に紺色で描かれた「下り藤」に立体的な花(実?)がアクセントとして付いているのが印象的。
隣、向いに理髪店。