八幡温泉の入浴記

所在地・交通 八幡市八幡馬場41-1
休日 金曜日
営業時間 15:30-23:00

印象・規模 大阪風広々銭湯、イオウ湯がキテる! 番台式、男湯右側、カラン20席(シャワーあり17+島カラン3)。
湯船・お湯 浴室手前に水風呂、中央から奧にかけてL字型の主浴槽(深・浅泡ジェット)、奧に電気風呂、薬用風呂。
サウナ 有料100円、6名程度、ひな壇。
水風呂 大きめ
ジェット風呂 浅風呂に2基
泡風呂 浅風呂に泡ゾーンあり
電気風呂 ジーン型
薬用風呂 白濁色の硫黄成分、ぬる〜い。

感想

2004年10月 木曜日17時

八幡温泉

京阪電車の八幡市駅から石清水八幡宮の東外周を通る街道を南に歩く、どんどん歩く、1キロはあるだろうか、馬場運動公園を過ぎたあたりに八幡温泉はある。街道に面した大きめのモルタル2階建て、駐車場を挟んで理髪店がある。向かいは善法律寺という立派な寺で秋が深まるとさぞ紅葉がきれいだろう庭園が広がる。そこに忠魂碑があり、距離は離れているが真正面が八幡温泉ののれんというポジション。忠魂碑と風呂屋。

店先は屋根ありのたっぷり駐輪スペース。大阪型ののれんに電話電報の看板。玄関は奥行きがあって広いこれまた大阪型。京都の南端、大阪府枚方市に近い立地だけにのっけから大阪型銭湯。あがりは玉石タイル、下足箱はコンドル錠、男湯右側。

大きめの馬蹄型の番台、ちょっと暗めの脱衣場は独特の香りがする。道路側の坪庭に当たるところは物置になっている。ロッカーが壁側と男女仕切り両方にあり、直接ロッカーに衣服を入れる大阪方式、脱衣かごはない。ロッカーのカギは熱帯魚が泳ぐイラストが描かれているもの、これは初めてだなあ。中央に大きめのダイニングテーブル、周囲にソファーやイスが並んでおり、家庭的な雰囲気の中、常連さんがたばこをのみながらローカルな話題に花を咲かしている。サウナが脱衣場にあるので休憩を兼ねて裸で話の輪に加わる人もいて、賑やかだ。京都の銭湯には必ず敷いている籐むしろはそのテーブルコーナーのみであとはビニルカーペット。体重計は石田の小型アナログとデジタルの2つ、道路側にベッドマッサージ機、お風呂ドリンクも各種そろう。浴室前は無段差のタイル敷きスペースのみ、洗面台は小さいの。

脱衣場に正方形のサウナ、入口に「サウナ100円」とあったので、番台にお金を払う。有料だと気合いが入るなあ、結局3回も水風呂とローテーション、他の人も利用率が高く、銭湯というよりサウナとして利用している人が多そう。浴室は一言、でかい。小さめ湯気抜きのグレー山型天井ゾーンの奧に別屋根ゾーンもあって広々。入って正面に円形の湯口、バウムクーヘンを半分に切ったようなその中に魚に乗った裸婦を据えた意匠で丸モザイクタイルが鮮やか(今は湯は出ておらず、桶置きになっているが)。両側がカランで中央から奧にかけてL字型の主浴槽、枠は石造りで側面が小レンガ、浴槽枠は高くて50センチはある。ひょっとして大阪型の高い浴槽枠から腰掛け台を取り除いただけなのかも。高い、高すぎるぞ〜!壁は白タイルだが男女壁の上の方に紅葉を散らしている。カラン台は白大理石風、大阪風に石造りの桶置き台が付いている。

一つ一つの浴槽がどれもゆったりスペースで落ち着く、長居してしまう銭湯だ。とくに奧の薬用風呂がアヤシイほどぬるくて白濁色の硫黄湯で温泉気分。奧に手入れされてなさそうな庭スペースがあるのだが、アヤシさをさらに演出(してるつもりはないと思うけど)。浴槽底はいずれも丸モザイクタイルで昭和の香りをそのままに。あと、時計も温度計もすべてに広告が入っているのが良い感じ。いやはや、味のある銭湯だ。