2001年1月
北区は上賀茂。鴨川の西は道路沿いに店が建ち並んで活気があるが、鴨川より東の上賀茂界隈は閑静な住宅街。大きな和風の家が建ち並ぶ中、ちょっと変わった普請の家がちらほら。夜風呂に入りに行くときは暗くてよく分からないが昼間だとなんか古風な家々だなあと感じると思う。なんでも「歴史的建造物郡保存地域」らしく、上賀茂神社の社家が昔の姿を残しているのだ。御手洗川に橋を渡して軒を連ねる社家の中でも西村家社家は一般公開しているらしいので観光コースに加えてみては。
付近に太田神社という上賀茂神社の境外摂社があり、こぢんまりとはしていますが、シーズンには杜若が咲き誇る池を持っていて、隠れた散策スポットになっています。その太田神社前という交差点を西に入ったところにあるのが竹の湯。隣がクリーニング屋、向かいが理髪店。
京都市内で二番目に北のハズレにあるので、行く前は古ぼけたお風呂やさんを想像していたのだが、どっこい、付近で一番現代的な外観を誇るコンテンツ豊富なスーパーな銭湯だった。駐車場も4台分あるので車でも行けますね。赤い門柱と温泉マーク、それに「TAKENOYU」とのロゴ。暖簾をくぐりはいると、以前は番台だったのを改築した感のあるフロント式。男湯は右側。脱衣場はフロント式の銭湯にありがちの簡素なもの。白い。
浴室への押し引きドアを開けると、冬なので湯気で一杯。湯気をかき分け?見てみるとビル銭湯らしく天井は低く白色、壁は白タイル、床は薄いグレー、カラン壁はピンクがかった暖色と現代風。桶は組合のマークが入った黄色い小さめのヤツ。カランはかなり混んでいる。なぜか北区のここらへんの銭湯は若者率が大変高い。体洗いながら歌を歌っているおっさんも健在だが。シャワーの勢いもあるし、どのコンテンツも申し分なしだが、やはり冬は露天風呂である。足を湯船につけてボケッとしていると体の力が抜けていく。頭寒足熱。サウナ、水風呂、露天のローテーション。帰り道、ふと思う。飛び出しボーヤが多い町だなあ。アレ結構夜恐い。顔とか違ってたらいややし。
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