最上湯の入浴記

所在地 出水裏門西田村備前225(智恵光院出水西入ル)
休日 火曜日
営業時間 16:00〜24:00
湯上りの感想
規模・座席数 和洋折衷の完成型銭湯、9席+鏡付き2席+カランのみ3席。
普通の湯船 男女壁沿いに浴槽群、深い湯船が一番奥にあるが、バイタル(麦飯石)温泉でネオン付き。
湯も熱めでネオン高温深バイタル温泉風呂といった長いネーミングになるだろうか。
水風呂 大きめ。浴槽に水がたっぷり満たされて、入ると溢れるタイプ。でもってそれが床に流れないよう溝を掘り、カラン台で壁を造っている珍しい例。中京区の芋松温泉が同じタイプ。
泡風呂 見た目ジェット風呂のようであるが、泡風呂であった。3人用。
薬用泡風呂 ぬるめでゆったり。
印象 2001年1月
最上湯がある付近はまだまだ銭湯の需要があるようで個性的な銭湯が数多く見られる。
そんな中でも最上湯は和洋折衷、とんじゃってるイスタンプール、シルクロードの終着点といった趣向の銭湯である。
向かいに理髪店があり、米屋、スナック等々、住宅街と商店街と両面の性格を持った町。そこに白地に黒の毛筆で「最上湯」と書かれた看板がある。
それに植え込みもあるから和風かな、と思ったが建物の造りは洋風。入口は中央に植え込みがあるので男女の暖簾は両側に分かれている。横に細長い玄関ではすでに男女別といった趣。男湯右側。
脱衣場にはいるとご主人が「おいでやす、こんばんは、おおきに、ありがとう」と4連発で挨拶してくれた。今までで一番長い挨拶である(笑)、ハキハキ喋るご主人の前には人の輪が出来て店じまい前の男の脱衣場はサロンのような雰囲気である。
脱衣場は天井が縦板張り風でその周りを亀甲紋で装飾というハイカラさ。キングロッカーに番号をふった籐籠。ロッカーには前もってカゴが入ってる習慣。壁掛け時計の前に金の招き猫が鎮座しているミスマッチさが和洋折衷。
表側にある休憩スペースはデイリースポ、フライデー、鉄道ファン、旅、と男の趣味の雑誌が並ぶ。私も風呂上がりに「旅」を読みふけってしまった。

浴室入口はレンガ調でまとめてあり、上部はなかなかしっかりしたステンドグラスがはめ込んであり、[BATH MOGAMI」とロゴが掲げてある。
なるほどここからは最上湯ではなくバスモガミなんだなと思わせる計らいなんだ。

浴室にはいると冬なんで湯気で一杯だったが奥に大きなタイル絵が見える。林の中に浮かぶ西洋の城郭建築の絵だ。男女壁の上は瓦ふき。
床はグレー主体の色使いクリーム色の壁、ネオン風呂の赤い光線、薬用風呂の緑色とメルヘンチックな情景。×印の照明がちょっとサイバーっぽいのもいい。

夜遅く行ったが結構混んでいた。湯船の種類は多い方ではないが、なかなか楽しませてくれる銭湯である。