長者湯の入浴記

所在地 上長者通竹屋町
休日 火曜日
営業時間 15:30-23:30
湯上りの感想
規模・座席数 風格ある、それでもって改装して新しい中小規模、15席。シャワーカランが黒でオシャレな意匠です。
普通の湯船 「打たせ湯」という名の普通の深い湯船がある。まあ、打たせ湯的ではあるが。
水風呂
ジェット風呂 ふくらはぎ・土踏まず刺激付き椅子座式が「すわり風呂」としてある。それと浅いジェット1基。
酵素泡風呂 パリスバン(日本酵素薬用株式会社)の「香華湯」を使っていました。香のほんのりとしたいい香りがなんともリラックスできる。
印象 街中の銭湯。看板に「白山湯の華温泉長者湯」とあり、門の向うの唐破風が京都では珍しく立派な雰囲気を醸し出している。フロント的番台を通り脱衣場に入るとそのセンスの良さに感心する。ガラス窓付き木製ロッカーに籐の籠はレトロな銭湯定番であるが、格子天井、男女壁上の透彫の欄間、その他のレトロアイテムが過去の遺物でなく現在進行形で成長してる風情がある。それは平安建都1200年記念で描いたという「薄雪の金閣寺」(男脱衣場)、「桜の清水の舞台」(女脱衣場)のタイル絵にも表れる。週刊新潮が読めるソファーから見えるのはライトに映える紅葉と灯篭と池鯉の坪庭。ひとつひとつのアイテム(活花とかもあるよ)にしっかりとしたものを使っているのが京都らしい(もちろん上品な方の京都らしさ、私個人としては下品な方の京都らしさも好きだけど)。
浴室は整然とした浴槽・カラン配置の白タイルタイプ。サウナはないがそれが町屋の銭湯らしさだと言われれば、そうなのか、と思わせる説得力を持っている。こういう古いものを大事に改装するというのもいい。
向いが理髪店、隣に地藏祠。


2000年入浴