錦生湯の入浴記

所在地・交通 東山区今熊野南日吉町8
休日 月曜日
営業時間 15:00-0:00

印象・規模 坂の上のゲルマニウム銭湯。番台式、男湯右側、カラン16席(シャワーあり9+島カラン7)。
湯船・お湯 浴室手前に薬用泡風呂、男女壁沿いに深風呂、ゲルマニウム複合風呂(ジェット、泡)、奧に電気風呂、水風呂、サウナ。
サウナ 3名程度、体は拭いてから入りましょう。
水風呂 ライオン、冷たい。
ジェット風呂 2基あり。ゲルマニウム浅風呂に。
薬用泡風呂 酵素風呂
電気風呂 バリバリ型、たまにチクチクが恐い。

感想

2004年10月 金曜日23時

東大路今熊野の交差点から東に坂道を登る。あれ、もうそろそろ風呂屋を発見してもいいころなのに・・、道間違ったのかなあと不安になったころに右手に看板が見える、錦生湯。読み方は「きんせいゆ」だ。店の横の壁に古い町内住宅地図があり、そこには「川西風呂屋」と身もフタもない書き方がしてあるが、川西さんとは40年ほど前にここで「滝の湯」を経営していた方で、この案内板、情報がもはや戦後です!って突っ込む。現在、番台に座っておられる北川さんは先代が四条大宮の錦生湯から移ってこられたそうで、愛着のある屋号をそのまま使ったとのこと。

街道沿いの落ち着いた店先にベンチが置かれている。看板の浴場設備欄に「ゼット」と最終兵器的なネーミングが書かれてあるが、これはジェットの活用形である(笑) のれんをくぐると一段下がったところに横長玄関スペース。下がっていくのには違和感があるがこれは坂の上銭湯の地形のためだろう。中央には木ノ根のオブジェが飾られてある。男湯は右側。

京都にしては大きめの番台に腰掛けているのはワイシャツにベスト、ロマンスグレーの長髪が大学教授っぽいご主人。姿だけでなく話す内容も理知的でおもわず「先生!」といいたくなる方。脱衣場は山型天井、中央にベンチ、ロッカーはキング錠で木の札がぶら下がる、寺岡式の大型アナログ体重計、報知新聞が木枠で挟んでいるのが特徴的。男女仕切りの上に座布団敷いて鎮座している招き猫の目線の先はいずこ? 番台前に男女兼用の冷蔵庫が置かれているのもいい。

浴室前スペースは低い3段差、入口が斜めについている斬新なタイプで、薬用風呂が自然な感じで出張っている。なぜか洗濯機も設置。浴室は男女壁から奧にかけてL字型に浴槽が配置。奧の壁にレンガ状の2段の滝流しがあるのがユニーク、とその湯が流れ落ちる先の浅風呂にあやしげな看板が・・、ふむふむ読めば読むほど・・(笑) 見ると「ジェムス・ゲルマ」という商品名のゲルマニウム石がアルミ筒に入れられて浴槽に沈んでいる。使えば使うほど有効成分が溶け出しますって言われてもなあ・・、とにかく体には良いようだ、間違いない。天井は大きめの湯気抜き、浴槽枠は黒御影、カラン台は白大理石、壁は花柄がエッチングされたクリーム色のタイル。全体的に洋風、黒御影の浴槽枠が全体を引き締め、浴槽内の水色単色玉石タイルも味がある。島カランの上の石がこれまた・・、この色、ざらつき感、中学校の理科の授業で習ったような・・。何だったかなあ?