水晶湯の入浴記

所在地・交通 伏見区道阿弥町138、近鉄電車・桃山御陵前下車徒歩1分、京阪電車・伏見桃山下車徒歩3分
休日 水曜日
営業時間 16:00-23:00(2003年10月14日をもって廃業しました)

印象・規模 京阪3分、近鉄1分の駅前銭湯、もしくは御香宮の鳥居前銭湯とも。間口が広い京都の標準型銭湯。向かって右側が男湯、カランは壁カランが11席、島カランが7席。
湯船・お湯 男女壁沿いに薬風呂、電気風呂、深風呂、浅風呂、超音波ジェット風呂が並び、反対側脱衣場に出張る形で水風呂。
水風呂 ちゃんと冷たい。水カランはコイの口だが、私には半魚人に見える。
ジェット泡風呂 超音波風呂、超音波1本のものと超音波2本と気泡が出るタイプのもの、計2基。緑のライトが幻想的なネオン風呂でもある。
薬用風呂 泡付き。
電気風呂 ジーン型、初心者向け。

感想

2003年10月入浴

水晶湯銭湯めぐりをしなくなって2年が経とうとしていた2003年8月、会社の同僚から「いのきんさん、うちのおばあちゃん宅の近くの銭湯がやめるらしいですよ」と教えてもらった。なんでも子供のころにおばあちゃんに連れられてよく入ったそうだ。教えてもらったし入りにいかなあかんなあと思いつつ、仕事の忙しさにかまけて2か月が経ち、とうとう閉店の日を迎えてしまった。今日こそは仕事を早く終えるぞ。


会社を抜け出し京阪電車にゆられて伏見桃山。水晶湯は駅から御香宮側に歩いていったらすぐの駅前銭湯なのだが、今日は反対方向に寄り道、大手筋商店街を抜けて伏見市役所近くのラーメン店「玄屋」で酒粕ラーメンを食べる。う〜ん、ゲテモノ食いの私からするともっとドロドロ白濁でも食べられるぞ、モア酒粕! この大手筋商店街、伏見のメーンストリートのようなところで往時は映画館が4つもあったらしい。今はパチンコ屋の3階に伏見会館がポルノ3本立てとして一軒残るのみだが、通りの景観を気にしてか何を上映しているのかお知らせポスターがない、隠すことで逆にすごくいやらしいぜよ。


閑話休題、水晶湯は近鉄桃山御陵駅を下車、東一筋目めを南に曲がるとすぐ。「ゆ」の看板が落ち着く町屋風銭湯である。のれんは男女別で玄関スペースが横に広い。下駄箱はオシドリ。


番台であいさつ、脱衣場は手入れが行き届いていて清潔だが、折り鶴ロッカーの底板が木目のしっかりした木板を使っていたり随所にレトロ。70円のおふろドリンク、石田式体重計・・。浴室前スペースは3段差と階段状タイプで天井には庇、よく見れば浴室前が独立した天井を持っているような感じ。浴室前スペースが充実しているのは京都によく見られる。浴室は白系の壁タイル、男女壁に沿って浴槽群とカランは壁と島の2列。桶はケロリン、イスなしのレトロタイプ。超音波風呂の看板下には深草設備工業の文字。やっぱり廃業は寂しいものです。