家の近く、まだ田んぼや畑が広がっているので私が小学校4年生くらいのころの風景か。田んぼから家が建ち並ぶ路地に入ったところに幼稚園があって青の帽子に青のスモック、青の半パンを履いた小さい幼稚園児が集団下校している。路地いっぱいに100人くらいが広がって歩いていた。
私は大人になっていて軽自動車を運転していた。家路を急いでいたの仕方なくその路地に徐行して入り、園児に当たらないように慎重だったのだが、突然飛び出してきた1人をひいてしまった。ひいたというよりプチッという音とともにイクラのように潰してしまった。案外あっけないなと思いながらも車から降りて対処していたが、当然まわりから「なぜひいたんだ!」と非難ごうごうで困ってしまっていた。
そこに顔見知りの中学生くらいの少年が通りかかって、「いのきんさんは悪くないよ」と擁護してくれた。ああ、ありがたいな、見てくれている奴はいるもんだと思って車の方を振り向くと車がない。「どうしよう! 車を取られた!」、驚いてその少年に尋ねたら、今さっき警察にレッカー移動されたとのこと。
ああ、よかった。レッカー移動されたのなら盗まれてないことだし、事情を話せばレッカー代もまけてくれるかもしれないと思ってホッとしたのもつかの間、我に返って「そうだ、そんなことよりひいた園児のことが大事じゃないのか。子どもの命が危ないというのにレッカー代のことを考えるとはおれはなんてセコイんだ。あまりに人として小さい、小さすぎる」と落ち込んだ。
というところで15時ごろ、昼寝から目が覚めた。汗びっしょりだった。