牛乳タンク新聞
水曜日, 5月 31st, 2006淡路島で飲料タンクの製造工場を営んでいる友だちが役に立つ業界紙を探していると人づてに尋ねられた。いちど工場の横で焼き肉をごちそうになったことがあり、そこが貯乳タンクなどを作っている町工場であることは知っている。ピンポイントで何の情報が欲しいのかは聞いていなかったし、その方が調べ甲斐があるというもので、とりあえず探してみることにした。
業界紙は1業種につき最低1紙は存在すると言われており、たとえばメガネ、ねじ、石けん、畳、屋根、それぞれの分野で新聞が発行されている。屋根業界の新聞なんて「日本屋根経済新聞」というすごい名前だ。なるほど、日本経済は屋根が支えているのか・・って支えるのは柱じゃねえかとほとんどギャグだ。普段は「屋根新聞」で通っていると聞いて安心した。
(まともな)業界紙は一定数の購読者を確保するため、小売店・店舗を購読対象にしている場合が多い。石油系の新聞はガソリンスタンドが、飲料系は酒販店が購読する。動いている金は莫大でも購読者が確保できない(つまり大企業の寡占が進んでいる)業界は独立系の新聞社が育たない。
その点、食品業界は小売店が多く購読者が確保できるので和菓子、豆腐などかなり細分化されている。パンや冷凍食品といった大きな分野になると数紙がひしめき合うことになる。では「淡路島の牛乳タンク工場」に必要な情報はどこから仕入れることができるのか。「牛乳タンク新聞」は聞いたことがない。
牛乳だと農協系で、飲料だと醸造業界で数紙あるし、食品製造機器そのものなら業界紙よりも研究誌を読んだほうがいいんじゃないか・・。それともタンクに使うステンレスの動向が知りたいなら産業新聞や鉄鋼新聞が速報を出しているだろう。そもそも、プラントメーカーは業界紙にとって購読者ではなく広告主になってもらいたい存在で、見本紙を取り寄せると広告営業がもれなくついてくるのが煩わしい。
個人的には時間があれば展示会に顔を出すのがいいと思う。たとえば日本食品機械工業会が6月9日から東京ビッグサイトで開催するFOOMAジャパンは主な食品製造機械が一堂に会するもので一般の人が見てもおもしろい。世の中には情報がたくさんあるが、欲しい情報はほとんど手に入らない。情報収集力と得た情報を分かりやすく編集する力はもっともっとスキルアップしなきゃと思う今日このごろ。


