2006年1月 のアーカイブ

文楽でうとうと

2006年1月31日 火曜日

週末にNHK大阪ホールで文楽を見た。2等席が1,000円と格安だったので欲張って午前午後と2公演、前夜の寝不足がたたって半ば夢うつつ。同じ古典芸能の能楽では俗に「客席で気持ちよく寝られるのが良い能だ」と言ったりもするが、いやはやその日は気持ちよく寝られた。

文楽は2003年、世界文化遺産に選ばれて観客数も回復傾向にあるようだ。文化・芸能の東京一極集中が進み、「上方歌舞伎」を演じる役者が東京在住という昨今、大阪在住の技芸員によって紡がれる文楽の世界は、大阪に住む人々にとって数少なくなった自前(じまえ)の芸能、そこには近年作られたイメージでない美しく悲しい大阪がある。つぎに大阪・日本橋の国立文楽劇場で公演があるのは4月だ。

メッセージのない演説家の末路

2006年1月30日 月曜日

お笑い芸人・鳥肌実の自己紹介ネタの中に「メッセージのない演説家でございます」というフレーズがある。右翼の街宣活動さながらに過激な演説をぶつのが彼の芸風で、さも世の中に何かを訴えたいことがあると思いきや、合間に「訴えたいことがないんです」と落とすのである。この緩急が絶妙なのだ。

文章を書いていてまとめが頭に浮かばないとき、この「メッセージのない演説家」というフレーズを思い出す。ごめんなさい、言いたいことがないんですと。訴えたいことのない編集者、売るモノのないビジネスマン、実のある目的がない行為はつまらないものだ。テレビから流れるライブドアのニュース、言動は勇ましかったが実体がなかった。メッセージのない演説家の末路。