同世代の歌
中学生の時、祖父の前で買ったばかりの植木等のCD『スーダラ伝説』をかけた。昭和中期の歌さぞや懐かしかろうと無意識に歓心をかおうとした、今思えばかなりマーケティング違いである。まず、大正元年生まれの祖父は「スーダラ節」当時すでに50歳を過ぎていた。50歳で耳にした歌を75歳になって懐かしいだろうと聞かされてもピンと来ないはずだ。私もいまテレビで流れている歌に30年後愛着をもっているか自信がない。それに祖父は小学生の母を映画に連れて行くときいつも洋画だった。形見のCDはすべてクラシックだった彼が、スーダラ節で喜ばなかっただろう。
世代のイメージは画一化されるが、それは同時代に生きた人のほんの一部のイメージでしかない。1960年代後半に大阪で学生時代を送った両親はビートルズにも関西フォークにも愛着はない。90年代から00年代に生きている私は、小室哲哉も浜崎あゆみもほとんど聞いていないし、ズボンをづり下げて地面に座らないし、彼女がガングロギャルでもない。
でも将来、子どもや孫の世代に問われたとき、大人のバランス感覚でこう答えるんだろう。10回も行ったことないのに「夜な夜なクラブ通いね。おれらのころはディスコじゃなくてクラブ、そうヒップホップ、どちらかというとトランス派だったけどね」、阪神ファンでもないのに「バース掛布岡田の三連発ね、槇原ノックアウトよかったね~。まあ、一番感動したのは、佐野は死んでもボールを離しませんでした、これは泣ける」と。
村上かつら『村上かつら短編集2』収載の「父伝説」を思い出した。悲しい物語だ。
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村上かつら短編集 2 (2) 村上 かつら 小学館 2005-01-28 |


8月 16th, 2006 at 12:00:58
映画好きの徒然なるままに
今まで見た映画やレンタルのちょっと辛口?な、勝手な感想を聞いてやってください。価値観や環境が違っていても、映画を通じて多くの人と共感しあえたらと思います。…
10月 3rd, 2006 at 23:13:59
小室 哲哉
小室 哲哉(こむろ てつや、1958年11月27日 - )は、音楽家、音楽プロデューサー、作詞家、作曲家、アレンジャー、プログラマー、ミキシングエンジニア…