芸能の客席
芸能や映画の客席が続いたのでもう一つ。ひとくくりに古典芸能の客席といっても微妙に客層が違う。能楽は謡を習っているハイソなご婦人で年齢高め、最近は狂言を中心に演劇感覚で見る「一般人」も増えているものの、たまにいる若い人は大学の能楽部サークル関係者。歌舞伎は和物ミーハーな女性で年齢層は偏りがない、少数の男性客は良い意味でオカマな人。文楽は歌舞伎に比べ高齢化、男性率が能楽、歌舞伎に比べて高め。
歌舞伎では女性が圧倒的に多い客席風景だが、反対にもっとも男性客の姿が目に付くのが浪曲、いわゆる浪花節である。音曲以外も含めると落語の男性客比率が一番高いのかもしれない。大衆演劇となると女性とか男性とかそういう問題ではないカオスが広がる。
思うに能楽や歌舞伎など踊りや衣装の華やかさがある視覚的な芸能は女性客が多く、文楽や浪曲、落語など言語的な芸能には男性客が多い。男脳、女脳とやらのなせるワザか。