江州音頭

今年も盆踊りの季節がやってきた。7月2日は門真市南部市民センターに「第11回 桜川唯丸連合会 リハーサル交流音頭大会」を見に行った。13時から17時までだったが、それはもう気持ちいい休日の昼寝を満喫していたので会場に着いたのは16時過ぎ、音頭取りあと3人を残すところ。

ちょうど1か月前、6月3日に大阪城公園で開催された「2006大阪総おどり」も買い物のついでにのぞいたのだが、ほとんどが河内音頭で江州音頭は1人のみで聞き逃してしまった。江州音頭は河内音頭よりも古い音頭で、だからこそ新しく、私は好きだ。

河内音頭は昭和中後期にエレキギターやシンセサイザーなどを取り入れて改良され、それゆえ私のような素人には演歌浪曲と同じように聞こえて古くさい印象がある。現在30歳の人間にとって、昭和後期のそれは古くさく、昭和初期のものは同時代で経験していないだけに新鮮に聞こえるという仕組みだ。江州音頭は祭文の詞章が残っていたり、囃子も修験者のような錫杖を使ったりと隔世の芸能で、太鼓の単調なリズムとそれに合わせ、ときにははずしていく音頭取りのうねり声に体をゆだねるのは良質なトランスの味わいだ。

桜川唯丸は名盤『ウランバン』を出している江州音頭の第一人者だったがすでに引退し、2代目が活躍している。今日はその2代目が大トリで敷座、口上から般若心経、ケーケー尽くし、油絞り、悪魔除けと唯丸節を聞かせた。私は踊らず隅っこで聞いていただけだったが来た甲斐はあった。

今年は盆踊りの現場もいいが音源や資料に当たるのもいいなと思っている。求めているものと現実にズレが生じてきている。なんというかめくるめく初代唯丸曰く「SeXッッ(by疋田紗也)」的な音頭が聞きたい。長らく廃盤になっていた『ウランバン』は初代唯丸自身が一部をリマスタリングした『ウランバン・デラックス』(仮名)として8月に再発売される予定だから楽しみだ。

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