中国の安全第一

北京オリンピックに向けて槌音響く北京、下町の風景もここ数年でがらりと変わっている。どこもかしこも工事中だが、その工事風景は日本では考えられないほどワイルドだ。近年、日本の都心部ではマンションの建設ラッシュだが現場はパネルなどで覆われて実際の施工風景を見る機会は少ない。対照的に北京の繁華街のど真ん中でもうもうと土煙を上げて解体工事を進め、放水しているさまはなかなか見応えがある。

通りを歩く人は口に手を当て、現場を抜け出したあとで服を払っている。道路舗装工事を昼間の人通りが多い時間に囲いも警備員もなしにやるものだから、まだローラーをかけていないアスファルトの灼熱地獄を通行人がどんどんと踏み固めていく。たまにつまずいてヤケドした人が作業員と怒鳴りあっている。こうなると工事環境がどうのという問題を超えて「北京の工事現場」は、“日本ではもう見られない”的な観光資源になるのではないかと思えてくる。北京っ子はたくましくなるはずだ。

【写真:北京の繁華街・大柵欄にがれきの山】

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